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【初級編】 日舞の基本姿勢の作り方

この記事では、日本舞踊の基本姿勢の作り方を写真を混えて解説します。

つま先から頭のてっぺんまである大小の決まり事を10の項目に分けて、それぞれ説明を加えました。男踊り、女踊りそれぞれ解説しています。

またYoutubeに解説動画もアップしています。本記事は、Youtube動画の内容を文章にしたものです。

女踊り:https://youtu.be/W14cF0e4he8

男踊り:https://youtu.be/wEmvAP8uB7k

日本舞踊の土台となる、大切な「お約束」をご案内します。

Ⅰ. はじめに

「基本姿勢」は、日本舞踊の基本にして奥義です。

一番最初に教わり、また最も難しいと言えます。基本姿勢が習熟するほど踊りに説得力は増し、上達も早くなります。お客さんを釘付けにする第一の技術です。

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ただ、日本舞踊は着物を必ず着るため、その中がどうなっているのか非常に分かりにくい部分があります。

また、お稽古の時は踊りに必死で、基本姿勢にまで意識を回す余裕がないことが多いことと存じます。そのため、基本姿勢の形を体にしっかり刻み込むことが大切です。

何度確認しても、し過ぎることはない大切なもの。それが「基本姿勢」です。


Ⅱ. 基本姿勢を作る

この記事では、分かりやすいように着物でなくストレッチ用に使っているウェアで解説します。

順番としては、つま先から頭のてっぺんまでを
①下半身
②上半身
③腕
の順に、大きく3つに分けて解説します。

また「女踊り」と「男踊り」を並行して解説しています。①下半身、③腕では異なる部分もありますが、②上半身に関しては全く同じですので、目的に合わせて読み進めてください。

…では❗️

普段着のままでもお立ちになって、記事をスクロールしながら基本の形をクリアしていきましょう‼️‼️

① 下半身

まずは棒立ち姿勢です。リラックスして立っています。

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【足】
「女踊り」の場合
親指をつけ、かかとをこぶし大に開きます

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「男踊り」の場合
かかとを拳大にあけ、つま先は外に開きます。

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【ひざ】
「女」の場合、ひざをくっつけます
ひざを自然に曲げてください。内股になっているため、自然と両足の膝が添います。

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「男」の場合、ガニ股になります

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「ガニ股」というと足先を開くイメージが浮かびそうですが、文字通り「股」です。股が大きく外に開いている(割れている)のが大切で、つま先を大きく開くのは不自然です。

◆おしりをしまいこむ
腰から足の付け根の裏に向けて「ぐーっ」としまい込みます。男、女ともに全く同じ動作です。
(左が女、右が男)

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◆腹筋に力を入れる
腹筋に力を入れます。

下半身はこれで完成です。最初はこれだけでもつらいと思います。
特にふともも、ふくらはぎが・・・(笑)


② 上半身

◆胸を張る
はと胸のてっぺん(おっぱいのまん中より1センチほど上)の箇所が体の一番前に来るよう意識します。


◆肩を落とす
両肩を落とします。「真下にグッとさげる」でなく「うしろに落とす」がポイントです。

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うしろに落とすと、鎖骨付近にある胸の筋肉が引っ張られますが、それがうまく落とせているかどうか判断できる基準になります。また、肩甲骨が寄ります。

◆あごを引く
あごを指で真後ろ方向にグッと押し込み、維持します。

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あごが上がらないように注意!気づかぬうちにやりがちです。

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◆頭のてっぺんが天に引っ張られる
頭のてっぺんが天に引っ張られるイメージで、首筋から頭頂にかけてぐっと上に伸ばします。

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そして、おでこ・右肩・左肩の三角形が最も広くなるように、意識します。

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上半身はこれで完成です。


③ 腕

「女」の場合
二の腕を内側にひねる

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肘より先だけをさらに内にひねり、手を伏せます。このとき二の腕をしまい込んだままにして、動かないように注意。

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とはいえ、二の腕をガッチリしまい込んだまま「全く動かさない」のも違います。肘から下をひねれば、多少は二の腕も回るし脇も開きます。無理のない程度で、二の腕を内にしまうことを意識してください。


「男」の場合
肩を落としたまま、二の腕を外にひねり、肘を張ります。肩が上がるのはNG

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肘の高さは、おっぱいの高さと揃えるくらいがちょうどいいでしょう。

手は軽く握っておいてください。ピンポン球が入るくらいの隙間を開けます。

以上で、腕の形は完成です。


これで男女とも完成です

女踊りと比べ、男踊りは上半身を支えるために腹筋の力が必要です。

Ⅲ. まとめ

①下半身:つま先・膝・おしり・腹筋

②上半身:胸・肩・あご・頭のてっぺん

③うで:二の腕・手先

10項目もあります❗️最初は中腰になるだけでもつらいと思いますので、全てを維持するのはとても大変でしょう。

しかし「はじめに」でも書いた通り、基本姿勢は体に染み込ませることが大切で、知識のみでは踊りには生きません。しつこいくらいに確認し、繰り返し繰り返し、体に刷り込みましょう。上手な踊り手は、これらを意識しながら踊っていません。自然と姿勢を作ることができます。

それを「型」と言います。日本舞踊は、何より「型」が大切なのです。

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Ⅳ. 補足

この記事の内容はあくまで基本の形、もっともニュートラルな形です。
「娘」「翁」「武士」…役柄に応じて形は微妙に変わってきます。バリエーションを増やすのは、今後のお楽しみ❗️


筆者による「構え」の型

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photo:もってぃ @WeekendDirector

また、日本舞踊のインターネットメディア俺の日本舞踊 @OrenoNihonbuyou 様に寄稿しています。併せてご覧ください。

【初級編】日本舞踊・基本姿勢の作り方/男踊り・女踊り https://oreno-nihonbuyou.com/basic-posture/

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