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mmhmmがバズる理由

先日からバズっている、ものすごくユニークなウェブ会議ツール「mmhmm(ンーフー)」。ンーフー??という方は、以下の僕の以前の投稿をご覧ください。

このプロダクトが「なぜこんなにハズっているのか?」を、少しまとめてみたいと思います。

理由その1:プロダクトのネーミング
 意外にこんな単純なことがバズっているように思います。mmhmm(ンーフー)なんて、日本人の何人が今までに耳にした言葉だろうか?少なくとも僕は初めて聞く単語でした。そしてこの言葉の絶妙な「抜け感」がいいのです。ITリテラシーがあまり高くない私の知人女性も「なんか可愛い」という反応がありました。プロダクトのネーミングは、あらためて大事な要素だと感じました。

理由その2:プレゼンテーター
 このプレゼンテーションを行なったAll TurtlesのCEOを務めるフィル・リービンがうまかったなと思います。mmhmmというネーミングと足並みをそろえるような「抜け感」がありました。それは、余裕・遊び心・柔軟性・真摯さ・などいろいろなイメージを与える効果もあり、mmhmmのブランドをつくる効果の一助になっている。

理由その3:開発ストーリー
 4月ごろ、遊び半分でやっていた作業が、そのまま新規ビジネスになり、セコイヤキャピタルからの出資まで取り付けてしまったというスピード感。しかも、開発スタート時点では2名ではじめ、現在では12名の開発体制だそうです。スピード感は、人々に感動を与え、訴求力のあるストーリーを生むことになる。スピード感こそ、正義だと感じる。また、ストーリーという意味では、開発の動機も重要だ。リアルの世界では出来ることがZoomなどのオンラインでは「簡単にできない」もしくは「できない」ことを日々感じる経験が続く。ストレスをかかえ、いわば妥協に妥協を重ねながらも、その使い勝手に「慣れている」自分に気づく。そんな時にリービンの登場である。「ビデオ会議はぐったりするほど、疲れますよね。1日12時間もZoomをしていると、もう疲れすぎてメリハリもなくなってきます。」という。Facebookなら激しく「いいね」が集まったことだろう。

理由その4:ベータ版でのユーザー取り込み
 このプロダクトを観た人の感想で一番多いのが「使ってみたい」だろう。誰もが試せる訳ではなく、エントリーしても当選する人や順番待ちの待ち行列に並ぶことになる。しかし、これによりなんとなく、同じプロダクトを育てているという一体感が醸成される。さらに、すでにベータ版を使っている人は広報担当としての役割を担い、「mmhmmを使ってみた感想」などを投稿してくれる。経過を知らせるメールもデモも、ワクワクさせる。

理由その5:時代背景
 このコロナ禍で数か月の間は、テレビ会議システムでミーティングやプレゼンする機会も増えています。ビジネスマンであれば、誰もが1度はオンライン会議(セミナー)に触れる機会があったのではないでしょうか?つまり、原体験として「オンラインでは視覚的効果がとても大事だ」ということがわかってくれる人が大勢いるということ。mmhmmが受け入れられる土壌があるということです。

ローンチしたらさらにバズるんでしょうね!楽しみ!!


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