あさげの年頭所感

あけましておめでとうございます。

一年の計は元旦にあり。
ということで、今年の抱負など綴っておこうかと思います。

と言っても、僕は計画通りに物事を遂行するのが苦手な性格なので、具体的な目標というのは特にありません。

そういうわけで、多少、抽象的な話になってしまいますが、よければお付き合いください。

まず、2020年をざっと振り返ってみると、〝整頓〟の一年になったなぁと感じます。
今の家に引っ越してきて2年ほど経つのですが、去年の夏ごろまで、学生時代に買い込んだ大量の本や雑貨をほとんど捨てられずにいました。
で、緊急事態宣言のおかげで家に居る時間が増えたので、要らないものを売ったり捨てたりしていたのですが、いざ断捨離してみると、不用品だらけの部屋で過ごしていたということを痛感しました。

たぶん、ちゃんとしたミニマリストの方々がもっと適切な言葉で同じようなことを言っていると思うのですが、家に「不用品が多い」ということは、言い換えれば、「新しく必要になるものを迎える準備ができていない」ということです。

僕の場合、「二度と読み返さないであろう本」を処分してみたら、その動きに呼応するかのように、「いま読んでおくべき本」が目に留まるようになって、良い買い物ができたりしました。
(去年読んで一番良かった本はカツセマサヒコさんの『明け方の若者たち』です。)

こういったプチ断捨離は、あくまでも表層的な出来事にすぎないのですが、自分にとっていま大切なもの・こと、一方で必要なくなったもの・ことを精査し、人生そのものを見つめ直す一年になったのが、2020年でした。

明けて、2021年。
今年は、〝研鑽〟の一年にしたいと思います。

というのも、ここ数年、なにか創作をするたびに同じような問題に直面して行き詰まることが多くなってきたんですね。

たとえば、語彙力。
この〝語彙力〟という力は、「知っている言葉の数」と「言葉同士を組み合わせる発想力」の乗算だとよく言われますが、二つともバランスよく伸ばしていくためには、相当意識的に言葉と向きわなければならない。

僕が小説を書いていた頃、小説の書き方をレクチャーするハウツー本にしばしば書かれていたのが、「自分がグッときた文章を書き写してみなさい」ということでした。
これ、やってみると分かるんですが、めちゃくちゃ地道で面倒な作業なんですよね……。

ただ、名作と呼ばれる小説の冒頭を実際にWordに打ち込んでみると、そのテンポ感であったり、選ばれている語彙の鋭さであったり、文と文のつながりの流麗さであったり、やっぱり、発見はものすごく多いわけです。

文字書きの頃はこういう地道なトレーニングをマメにやっていたのですが、短歌を始めてからはさっぱりだったので、原点回帰ということで、またやってみようかと思います。

語彙力の他にも、ユーモアのセンスであったり、様々なコンテンツの魅力に気付ける感受性であったり、磨いていきたいものは色々あるので、課題は尽きないです。

そんなこんなで、2021年も元気にやっていこうと思いますので、
永谷あさげと、短歌ユニット「はしにもぼうにも」をよろしくお願いします!

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