私にとっての夏は、花火の夏でも、お祭りの夏でも、海水浴の夏なんて、絵に描いたような夏の思い出はない。 あったとしても私の大嫌いなあいつはいつも一緒。そう。大っ嫌いな汗。 夏はただただ汗を恐怖に感じる季節だと昔からそう思っている。 朝の準備をしただけでもうお化粧は崩れてるし、着替えしたいくらい汗で服はベッタベタ。 でもそんな時間もないので汗まみれの服で猛ダッシュして出掛ける。電車に間に合ったのはいいけど、まず汗拭かなくちゃ……。 あ、首回りにあせじみ…恥ずかしさのあま