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発達障害(ASD)を抱えた男の人間賛歌。

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発達障害と診断された当事者として“障害を抱えて生きる“とは?について学んだこと、考えていることを中心に発信しています。
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自分は発達障害(ASD)

 どうも皆様、初めまして。僕は、自閉症スペクトラム障害で精神領域で作業療法士をしている猫…

猫男@ASD
4年前
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「真面目さとの葛藤」〜妥協する勇気と柔軟な生き方〜

 真面目に生きることは、多くの人にとって美徳とされています。責任感や誠実さを持って日々の…

猫男@ASD
1日前
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障害者に対する進化論的な解釈について

 近年、障害者に対する認識や社会的な位置づけに関して、さまざまな議論が交わされています。…

猫男@ASD
5日前
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『発達障害でも稼げる!』は本当か?〜ADHDとASDの違いを考える〜

 皆さん、こんにちは。今回は、ADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)が抱え…

猫男@ASD
6日前
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努力が報われない時代?—日本の衰退と戦略的な生き方

 約10年ほど前、元アスリートの為末大さんが「努力は報われるとは限らない」と発言し、炎上し…

猫男@ASD
7日前
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発達障害を抱える男女の違い〜社会の期待と現実の中での生き方〜

 最近、発達障害を抱える男女の違いについてSNS上で議論が巻き起こっていました。その中で注…

猫男@ASD
10日前
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氷河期世代を「使い捨て」にした社会―「代わりはいくらでもいる」と言われ続けた日々

 就職氷河期の時代、「お前の代わりなんていくらでもいる」という言葉が、職場や面接の場で頻繁に聞かれました。この言葉は、労働市場の冷酷な現実を表すものであり、多くの就活生や新社会人に深刻なダメージを与えました。  当時の労働者は「消耗品」として扱われることが多く、個々のスキルや努力は軽視され、ただ「代わりの効く駒」として見られていたのです。必死に努力しても、その価値を認められないどころか、次々と新しい求職者が現れるため、企業側は労働者を雑に扱っても問題ないと考えていたかもしれ

【発達障害】「当事者を辞める」という決断を考える。

 ある投稿者が「もう手帳を返納して1年以上になるし、自分が発達障害かどうかもわからなくな…

猫男@ASD
2週間前
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自信を失ってしまったASDの私が思う「超人たち」への尊敬

 ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受ける以前から、自分は社会でのコミュニケーションや日…

猫男@ASD
3週間前
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【発達障害】「過去に囚われないために」〜タイムスリップ現象からの解放法〜

 皆さん、こんにちは。今日は「過去の嫌な経験の手放し方」について考えてみたいと思います。…

猫男@ASD
3週間前
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「精神年齢が幼い」と見られることへの嫌悪感とその背景

 皆さん、こんにちは。読者の皆さんは「発達障害者は健常者の精神年齢の2/3程度だ」という話…

猫男@ASD
4週間前
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「発達障害と自己肯定感」〜いじられキャラに頼らない道とは?〜

 皆さん、こんにちは。今日は発達障害とプライドについて考えてみます。  発達障害を抱えて…

猫男@ASD
1か月前
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発達障害を理由にし続けると、にっちもさっちもいかなくなる〜できない理由を超えて〜

 皆さん、こんにちは。今日は「発達障害を理由にし続ける」ことについて考えてみたいと思いま…

猫男@ASD
1か月前
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【発達障害】「相手の言動を理解する」〜簡単に『ダブルバインド』『矛盾』と判断するリスク〜

 皆さん、こんにちは。今日は「ダブルバインド」や「矛盾」といった言葉の使い方について考えたことを共有したいと思います。日常生活の中で、他人の言動に対してこれらの言葉を使いたくなる瞬間があるかもしれませんが、これらの言葉を軽率に使用することには注意が必要です。誤解を招いたり、関係性を悪化させるリスクがあるため、慎重に扱うべきです。  ダブルバインドは、心理学やコミュニケーション理論で使われる概念で、矛盾したメッセージを同時に受け取る状況を指します。例えば、「自由に意見を言って