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2021年 オーシャンステークス 考察メモ 3/6

随時更新していきます。

中山外回り1,200m


コース形態:

スタート地点から下り坂で、中山外回り特有の直線に近い3コーナーに加えて急カーブ気味の4コーナー。短い直線には急坂も待ち構えており、テクニカルなコース形態と言える。

適性考察:

スタート直後から下り坂のため、ペースは必然的にHペース気味になりやすい。加えて直線に待ち構える急坂を乗り切る底力が必要で、更には前週からの高速馬場に対応できる基礎スピードも要求される。中団や後方で瞬間的な速い脚を使う瞬発力タイプよりも、基礎スピードに裏打ちされた高い機動力と持久力を持つ先行型が馬券に絡みやすい。

各馬考察:

⭐︎カレンモエ 北村友

前走 京阪杯2着。速いスタートから外目を先行して直線半ばで抜け出すもフィアーノロマーノに差し込まれて2着。重賞初挑戦であったが前半3F33.8で先行勢が沈んでいく中、しぶとく伸び続けての2着は、重賞戦線でも十分勝ち負けになる目処が立った一戦。機動力と高い持続力が窺える。血統もスプリンターとしては超一級で、父ロードカナロア母カレンチャン 共に中山1,200mG1スプリンターズS勝ち。今回中山コースは初となるが、血の背景からもコース適性は高いと考える。ミスプロ系種牡馬の好走も多いレースで、母系にはクロフネやトニービンの血も持っており、トップスピード持続力も活きそうな舞台設定は血統的な裏付けと言える。人的要素として短距離育成の安田厩舎は強みで関東主場で成績を落とす北村友は、中山1,200m 0-1-1-4(過去3年)とトップジョッキーとしては経験自体が少ない。ただ前走メンバーレベルから比較しても更に小粒になる印象の今回は、馬の能力だけでも高い確率で馬券になると判断。

⭐︎アウィルアウェイ 三浦

前走 マイルCS12着。桜花賞以来のマイル挑戦となったが、スプリンターらしくひた向きさが出ており、後方追走も直線全く伸びず。そもそも、馬券内に好走したスプリンターズSや北九州記念、シルクロードSの共通点は快速逃げ馬のモズスーパーフレアが作り出すHペースのラップで、漁夫の利的に後方から突っ込んでくる共通点があり、つまり前崩れ展開待ちの馬と言うこと。何が何でも逃げたい確たる逃げ馬がおらず、馬場傾向も前残り傾向が強い今の馬場では、適正面では少しアンマッチにも思える。人的要素も重賞で頼りない三浦の配置から、ノーザンファームしがらき外厩経由とは言え、叩きの匂いが強い。G1 3着の実績は、ここでは大威張りできるメンバー構成も適性と人的要素の背景から印は抑えまでで留めておきたい。

⭐︎アルピニズム ルメール

前走 3勝クラス サンライズS1着。外枠で好スタートから逃げ馬のポケットでSペースをじっくり進み、坂の途中から抜け出すと最後は緩めて圧勝。前半ラップ34.4で楽なペースに恵まれた圧勝劇。メンバーレベルも低調で、高く評価できる内容ではない。持ち時計1.09.1も速いと言えず、血統構成に父サドラーズウェルズ系のローエングリン、母系にニジンスキー系も入り、より時計のかかる馬場で持続力戦が向いている印象。調教は抜群に動いており、上がり馬にルメールを持ってきたと言うことはここで賞金を積みたいと言う陣営の意思の表れか。更に週末の雨予報は時計面で不安のあるこの馬にとっては非常に都合が良い。過剰人気になるだろうし買いづらい点もあるが、土曜日の馬場傾向を読みつつ。





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