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あるものとないものと

借家なので備え付けの冷暖房機はあるが
夏は冷房をつけず
扇風機か扇子で涼む。
冬は暖房をつけず
半纏か湯で暖まる。

冷蔵庫がないので
生野菜とか常温で食べられるものが主で
必要なだけ湯を沸かして味噌汁を作る。

洗濯機がないので
手洗い。
洗うより濯ぐより絞るのが肝。
重労働の時は筋トレだと言い聞かせる。
タオルを無くし手ぬぐいにしたのも早く乾くから。

豆電球1個しかないので
寝るのが早い。

そんな話をすると、何を我慢しているのかとか、ひもじい生活だなと苦笑される。でも
手引きのミルも、珈琲が美味しくなる備前焼や常滑焼も、多様な柄のチャイグラスも、沢山の本も、表情の変わる抹茶碗も、使い勝手のいい茶筅も、いつでもおいしい水が飲める浄水器も、故郷の純黒糖も、香炉も塗香も、写経用の小さな書道具も、万年筆も、皮の鞄もあって
豊かすぎる。

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