諏訪湖のほとりの「町工場」から~旋盤職人の父から聞いた話~
日本地図のちょうど真ん中くらいに位置する「諏訪湖」。そのほとりに私の父が一人で切り盛りする「町工場」がある。
作っているのは、自動車業界で使われる特殊な金属部品。ごくわずかな数の機械に取り付けるために作られる。その上100分の1ミリ~1000分の1ミリという精密さが要求されるものだ。
「小ロット・多品種」だからこそ必要な「職人」の仕事
父は「親会社」から図面を介して発注を受け、旋盤という工作機械でその図面通り削る。主に行っているのは自動車のガソリン燃焼に関わる、「ピストン