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サブスクでは生まれない音楽体験【ハイドパークミュージックフェスティバル2023】

狭山入間所沢周辺エリアに住む音楽ファン待望!のハイドパークミュージックフェスティバル2023年が無事開催されました。
https://hydeparkmusic.jp/

個人的にもチラシを配らせていただいたり周りの人と話題にしたり、また西所沢のカフェ「西乃処珈琲」さんが行ったプレイベントの際、主催の麻田浩 さんにインタビューさせていただく機会をいただきました。

「西乃処珈琲」さんで麻田浩さんにインタビュー

迎えた当日! 2日間にわたり数名の出演者さんとお話させていただきました。
2006年の同イベントをきっかけに入間に移住しスタジオ兼カフェを営んでいた笹倉慎介さんと、ハウスが生んだSSWイーノマヤコさん、次代のアーティスト関口スグヤさんの3人について紹介します。

【笹倉慎介さん】

1日目の朝イチは、兼ねてより私がファンとして音楽を聞かせていただいている笹倉慎介さんが登場。笹倉さんは2020年まで稲荷山公園からほど近い入間ジョンソンタウン内にレコーディングスタジオ兼カフェ「guzuri」を構えていたシンガーソングライターです。

笹倉慎介さん

歌い出しはこの地で生まれた楽曲・細野晴臣さんの「恋は桃色」。入間ジョンソンタウン時代に生まれたご自身の楽曲「country made」、そして浮遊感のある新曲「STARS」などを歌いました。

ラストは、日本では「カントリーロード」としておなじみの「Take Me Home, Country Roads」。
歌い始めたとき、なぜ、こんなにメジャーな曲を笹倉さんが選んだのか疑問に思ったのですが、もしかしてこの地は笹倉さんにとっての「Home」ということなのかなと思い始め、じーん、ときました。歌の後半では原曲の歌詞を替えて「West Tokyo Inariyama」とまで歌っており、ああそういうことか、と。12年を過ごしたのち、笹倉さんが入間ジョンソンタウンを去り東京に拠点を移し2年以上が過ぎました。今ここで歌うことに、郷愁のようなものがあるのかも知れません。

ステージ後麻田さんが補足してましたが、この曲を作曲したジョン・デンバーはお父様が軍人で、この地にあったジョンソン基地に駐留していたこともあるそうです。麻田さんはジョンデンバーさん本人から聞いたようでした。

【イーノマヤコさん】

入間の“ハウス”で生まれ育ったシンガーソングライターのマヤコさん。2日目のトップバッターでした。この日、私は遅刻!してしまい、最後の一曲しか聞けず、、、でしたが、その後の空き時間に30分ほどお話を聞かせていただくことができました。

興味深かったのは、ハウス暮らしについてのリアルなお話。居住空間としての大変さや、長屋的な温かさ、イメージだけでは分からない部分があるな、と思いました。

西岡恭蔵さんKUROさん夫妻とマヤコさんとのご両親との関わり、中学生ながら追悼ライブでステージに立った経緯もお話ししてくれました。

イーノさんが歌いたい、そう思って歌い続けてくれるなら、狭山アメリカ村のカルチャーがこれからも息づいていくような気がします。

イーノマヤコさん

ハウスで営業するパイ屋「PIT」さんや、まさにハイドパークミュージックフェスティバルのステージのある場所で集合したシーンや、散歩する麻田さんが映ったミュージックビデオはこちら
https://youtu.be/B8Td6lNTg4Q

(前述笹倉さんのスタジオ「guzuri」でレコーディングされた最後の作品でもあります!)

【関口スグヤさん】

次代のアーティストさんにも話を聞けました。
事前に、彼が「家着いて行っていいですか?」に登場したものを拝見しており、まっすぐな若者だなと思ってましたが本当にそのままの若者で好感が持てました。

いろんな曲をやってくれましたが、東京出身でありながら上京者の歌を歌う、という面白い面もあり、これからが楽しみです!   


フェスを開催する意味

その他、個人的に腑に落ちたのが、麻田さんがなぜこれをやりたかった、ということです。

うじきつよしさんが、ギター片手に熱唱していらして「お!すごいな!」と思ったんです。

歌っていたのは小坂忠さんトリビュートの「しらけちまうぜ」。ほとんど前知識ない状態で聞いて「かっこいいな!」と思ったんです。

「ハイドパークミュージックフェスティバル2023」

数日後、本家小坂忠さん版を聞いたところ、ロック?というかソウル要素のある楽曲だな!と改めて思ったのです。 

そこまできて、当時海外の音楽を持ち込んで自分たちなりに解釈し、消化し、作り出していた若者たちのことや、小坂忠さんがその後ゴスペルに行ったっていうのは必然だったのか、と思いあたります。

という一連の体感。

これこそが、もしかして、麻田さんが考えるフェスを開催する意味だったのかな、と勝手ながら思いました。 

サブスクでいくらでも楽曲は聴けるけど、ライブだからこそ、それ以上のことが聴き手には起こる。

また、ここで、いろいろな音楽を聴きたいです!


\『ハイドパーク・ミュージック・フェス2023』放送されます/
BSフジ  7月1日(土)25時~


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