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My successive cars〜MightyBoy~

18歳の秋にこの車を手にした。

自分で買ったわけでは無い。

親に買ってもらった。

僕の行った大学は塩尻市。

市名を聞いてもピンと来ないかもしれない。


松本市、と言えばお分かりになる方がグッと増えるだろう。

「あぁ、長野県のね」

そう、その松本市の南に位置するのが塩尻市。

当時、そこに住んでいた。

ここでは車が無ければ生活が覚束なかった。

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当時、隠しライト全盛期。スーパーカーっぽい車が次から次と出てきた。

僕は、大きさ的にも『トヨタスプリンタートレノ』が気に入っていて、親とも交渉していた。

願望叶い、親から許可が出た。

勿論、生活が大変だから、という理由でゴリ押し。

他の学生は外車に乗っていたり、国産でももっともっと高価な車に乗っていたので、親としても致し方なしといったところだったのだろう。


さて、そんな交渉を済ませてからの帰省。

家に帰るなり、父から「アルバイトを決めておいたからここに行きなさい」と告知。

これが毎年夏の慣例となるわけだが。

バイトが始まり、数日後に父とアルコールを飲みたくなり、父の車を借りてスーパーへと向かった。

刑事ドラマばりにバックでスピードを出していると、『ガンっ!!』という音と衝撃が。

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何にぶつかったのかはここでは伏せておくとする。

が、えらいものにぶつかった。よって、トレノは諦めざるを得なくなった。

そして、僕の下にやってきたのがマイティーボーイ。

CMのコピーがとても嫌で「金はなくてもマイティーボーイ」と歌うのだ。

自分がとても貧乏な気がしてしかたなかった。裕福だとは思っていない。

が、あえて貧乏だとも思いたくなかった。

そして、その経緯をしっている従兄が半年後に白のトレノに乗ってやって来た時は本当に愕然とした。

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