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Mリーグで推しチームを見つけよう!(U-NEXT Pirates編)

2018年に開設され、年を追う毎にその勢いを増すMリーグ。プロ麻雀の放送対局は数あれど、最も敷居が低く、観戦する人数も最も多い。華があるトッププロ、いわゆるスター選手たちが集い、しのぎを削っている。

Mリーグの最大の特徴が、「男女混成のチーム戦である」ということだ。今まで麻雀は個人の戦いであり、自分のポイントだけしか気にしていなかった。しかしチーム戦になることで、「このチームに辛く打つ」とか、「このチームより上に行かなければ」とか、「チームのため」が1番に来るようになった。これは大きな変化であり、麻雀の可能性を大きく広げるものだと思う。

さて、プロスポーツ、特にチームスポーツをみる上でほぼ必ずと言っていいほど存在する概念。それが「推しチーム」。応援しているチームが出る日は、ABEMAを開くのが楽しみになり、勝ったり負けたりで一喜一憂する。シーズン終盤に近づくとボーダー争いの手に汗握る展開を楽しむこともできる。

長々と堅っ苦しい文章で説明してきましたが、結局どうやって「推し」決めたらええん?っていう疑問、あるよね。特にMリーグから麻雀見始めた人。ということで、各チームの選手や特徴を説明していきたいと思います。「推し」を決める参考になれば嬉しいです。

U-NEXT Piratesとは

今回はU-NEXT Piratesを紹介しましょう。何を隠そう私の推しチーム。

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チーム成績

2018: レギュラーシーズン5位(敗退)

2019: レギュラーシーズン6位、セミファイナル4位、ファイナル優勝

2020: レギュラーシーズン7位(敗退)

オーナー企業は動画配信サービス「U-NEXT」。いわゆるデジタル思考を雀風とする選手を集める傾向にあり、選手は軒並みネット麻雀の「天鳳」で好成績を残している。ユニフォームがかっこいい。

Mリーグのレギュレーションでは、選手を変えずに2年連続ファイナル進出を逃したチームは、チーム編成の変更を強制される。2021シーズンは正念場だ。

選手紹介

「麻雀サイボーグ」 小林剛

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レギュラーシーズンポイント 2018:▲115.6 / 2019:211.0 / 2020:337.5

麻将連合所属のプロ雀士。Piratesのリーダーで、「船長」と呼ばれ慕われる。甘いマスクと落ち着いた声が特徴。2020シーズンでは不調に喘ぐチームの中で一人気を吐き、「一日一剛」なんて作戦も取られるほど。30半荘で4着1回という化物じみた記録を打ち立てた、チームの大黒柱である。

「麻雀サイボーグ」の異名を持ち、いつでも冷静な打ちまわしを披露する。「ロボ」という渾名もあったりして、感情をあまり出さないと言われている。しかし、歌がとても上手くてカラオケが大好きだったり、甘いものに目がなかったり、すごく人間っぽい。

ちなみに渋谷ABEMASの多井隆晴プロは自身のYouTubeチャンネルの動画にて、「コバゴーは意外と色々やってる」と発言している。何それ気になる。

麻雀は鳴きを得意とし、門前高打点派の多いMリーグでも屈指の副露率を誇るスピード型。一方、手牌が短くなっても放銃率の低さはMリーグでもトップクラス。鳴き仕掛けが上手くなりたい人は小林プロの麻雀を見て勉強しましょう。所作も非常に綺麗で、放送で見られることをとことん意識している。プロ意識の塊みたいな人である。

お寿司を食べる時最初に頼むのはえんがわらしい。(麻雀遊戯王の動画参照)

Twitter: @supatechi

「ネット麻雀最強雀士」 朝倉康心

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レギュラーシーズンポイント 2018:178.8 / 2019:▲143.4 / 2020:▲294.0

最高位戦日本プロ麻雀協会所属。ネット麻雀「天鳳」の頂点「天鳳位」を二度獲得した「ネット麻雀最強雀士」。「天鳳」でのIDから「ASAPIN」とも呼ばれる。

データや期待値を重視するバランス型の雀士。仕掛けやターツ選択などの場面での思考はかなり的確。「うまぶり」とか本人は言ってるけど、「巧い」麻雀を見せてくれるので非常に勉強になる。解説も上手く、各選手の思考を汲み取っていてわかりやすい。滑舌が悪いのはご愛嬌(「ドラ」が「ドア」に聞こえたり・・・)。

2019シーズンのファイナルシリーズで大三元を和了。Pirates唯一の役満和了者である。(動画)

麻雀の強さは折り紙付きだが、メンタルの弱さが指摘されることがよくある。自分でも「メンヘラ」と言っていたりする。もっと自分に自信を持って欲しい。お前は強い。最近お子さんが生まれているし、来シーズンこそ暴れまくって欲しい。

2020シーズンでは髪型をいじって漫画『北斗の拳』のキャラクター(アミバとトキ)に似せる茶目っ気を見せた。

その風貌から「馬」と呼ばれいじられることがある。本人も割と乗っかっている節があるので、ふとした折に触れてみてもいいかもしれない。いじりすぎるとヘラっちゃうからほどほどで。

2021/7/8にYouTubeでの活動を開始。初っ端から「72時間耐久雀聖タイムアタック」なる企画に挑んでいる。やばい。

YouTube:あさぴんの麻雀精神と時の部屋-ASAPIN-

Twitter:@asakurapinpin

「黒いデジタル」 石橋伸洋

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2018:▲162.4 / 2019:▲168.1 / 2020:▲189.9

最高位戦日本プロ麻雀協会所属。デジタル思考を武器に、最高位や發王位などのタイトルを獲得してきた実力派雀士。

「黒いデジタル」の異名は、常識に囚われない、「相手にミスをさせる」戦術から付けられた。赤切りリーチ、国士無双純カラリーチなど、「普通ならこういうことはしない」という先入観を利用する。こう書くとめちゃくちゃ性格悪い人みたいだね。奥さん曰く普通にいい人らしいです(なおチームメイトの瑞原プロからは「時々すごい悪いことを言う」と評されている模様)。

「キング」という渾名で呼ばれることもある。後述するが、条件戦での着順操作やトップ取りなど、卓上を支配する姿はまさにキング。決して、「お肉がついてきて顔がちょっとキングスライムに似てきた」とか、そんな理由ではないのである。そう、決して

レギュラーシーズン最終節など、条件戦で最高の働きを見せる。小林船長をして「うちのチームで条件戦で無茶させたら石橋が1番上」と言わしめた。(動画)

奥様は女流雀士の塚田美紀プロ。娘さんと自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿している(みなみっきーチャンネル)。「熱闘!Mリーグ」内に出演されていた時は、だいぶ石橋プロが押されていた。つまりそういうことなんだと思う(どういうことだ)。仲良しなのはいいことだよね。

Twitter:@rate1484

「大好き」瑞原明奈


2019:▲101.8 / 2020:▲117.9

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かわいいのかたまり。全員女流というマッチングになったのが話題になりましたが、その時の瑞原プロのトップインタビュー。見て。全人類見て。何も言わず見て。やばいよ(語彙力喪失)。(動画) 俺はまつかよさんに一生ついていくよ。

…話を麻雀に戻そう。

お子さんが二人いらっしゃるママ雀士。元々日本プロ麻雀協会に所属していたが、育児と対局日程の両立がしやすい最高位戦日本プロ麻雀協会に移籍した。

ネット麻雀「天鳳」で安定した高段位を維持する実力者。IDから「みかん太」と呼ばれることもある。

小林剛プロ、石橋伸洋プロという、Mリーグ屈指の副露率を誇る雀士を擁するPirates。その中にあって、副露率は低めの門前型として戦っている。これは元々の雀風もあるし、Mリーグという舞台に対応している、ということもあるだろう。天鳳では副露率4割のASAPINさんが副露率2割代みたいな世界だし。本人も鳴き判断は状況によってかなり変わると語っている。

ちなみにMリーグの副露率がやたら低い理由は、「雀士のレベルが高く、仕掛けに正しく対応されてしまう」から。例えば1回役牌バックで鳴くと、鳴かれそうな字牌はほとんど出てこない。門前高打点で進めた方が、Mリーグでは期待値が高いのだろうか。僕は麻雀ド下手くそ素人なので絞りとかマジでできない。ぴえん。

瑞原プロがPiratesのことをどう思っているかを語っている動画が麻雀遊戯王チャンネルに上がっていたりする。(動画①)(動画②) 麻雀遊戯王に上がっている他の動画と合わせて視聴すると彼女の人柄が見えてくる。この人すごいよ。

Twitter:@akn19mj

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