【徹底解説】大学院で200万円の奨学金を免除になる方法【具体例あり】
このnoteは奨学金をもらって大学院に行こうと思っているあなたへ向けて書いた記事です。
この記事に興味を持っていただき、ありがとうございます。
この記事を読んでいる人は奨学金に興味がある大学生や奨学金をもらい始めた大学院生、もしくは卒業間近の大学院生だと思います。
奨学金をもらって勉強することができる、これ自体はとても素晴らしいことだと思います。
経済的理由で進学を諦めることなく、自分がやりたいことを追求する、そのために奨学金はあります。
しかし、日本にある奨学金の多くは貸与型、つまり返さなくてはいけないお金なので、奨学金をもらうということは借金を背負うということです。
大学院に行く際に貸与される奨学金は約200万円ですが、これを返そうと思うと24歳で大学院を卒業したとして40歳くらいまで毎月2万円を返していかなくてはいけません。
毎月2万円を持っていかれるのは大きいですよね。
しかし、その奨学金の返済を免除になる方法があります。
つまりあなたは大学院に通いながら200万円をもらうことができるのです。
このnoteではそのための方法を解説していきます。
こんにちは、あさとと言います。
この記事を書こうと思ったのは、僕自身が大学院へ行き、奨学金を免除になった経験があり、その経験を伝えることで喜んでくれる人がいると思ったからです。
今は上場企業で研究職として働いています。働いてから思うことは、大学院でやってきたことはとても良い経験になっているということです。
また、奨学金を免除になることで、お金を返すこともなく今はそれなりに使えるお金が手元にある状態です。
あなたは大学院に行こうと思っているので、少なくとも研究が嫌いな訳ではないと思います。研究をしながらお金に困らない生活をあなたにも送ってほしい。
僕の経験が少しでも役に立てればと思います。
このnoteで対象にしている奨学金は日本学生支援機構からの第1種奨学金です。
この奨学金の良いところは、多くの大学院生が対象になることができるというところです。
詳しく説明します。
多くの奨学金は家計基準があります。
家計全体の収入がいくら以上の場合は奨学金をもらうことができないという基準です。
これは奨学金が何のためにあるのかを考えるとわかるのですが、経済的な理由で教育を受けることが難しい人にも教育の機会を提供するために奨学金はあります。
だから家計である程度の収入があると奨学金を受けることができないのです。
しかし、この奨学金の良いところは家計基準が自分というところです。
どういうことかというと、多くの奨学金はあなたのお父さんやお母さんの収入の合算を見てそれが家計基準に達しているかどうかを見ます。
一方、この第1種奨学金は、「あなた自身」の収入だけを見ます。お父さんやお母さんの収入は関係ないのです。
あなたがバイトで50万円稼いでいれば収入は50万円ですし、何もしていなければ収入は0円です。
家計基準があなたなので、多くの大学院生は奨学金を受けることのできる家計基準に当てはまります。2020年時点ではこの基準額は299万円です。
なかなか300万円以上稼いでいる大学院生はいませんよね笑。
ほとんどの大学院生がこの奨学金を受けることができ、またやり方次第でその奨学金の返済を免除になることができるのです。
この奨学金は月ごとに88,000円もらうことができますので、2年間で2,112,000円もらうことになります。
これだけの金額の返済が免除になるのです。
では、いよいよ奨学金の返済免除に必要なことについて解説していきます。
それは大学院で同じ学部に所属している人よりも成果を出すことです。
奨学金の返済免除は、まず大学で人選が行われ、大学から日本学生支援機構に返済免除者の推薦が行われます。 そして、その推薦者の中から返済免除の人が選ばれるのですが、文部科学省が公表している推薦者の数と返済免除になる人の数がこちら。
(日本学生支援機構HPより抜粋)
全額返済免除か半額返済免除かの差はありますが、推薦者のほぼ全員が返済免除になっています。 ここからこの奨学金の非常に重要なポイントがわかります。 それはあなたが戦うべきなのは、「同じ大学で研究している人」だということです。
例えば僕は地方国立大学の大学院で研究をしていました。 もちろん研究の規模やかけられるお金で言えば東京大学などの旧帝大にはかないません。 それにともなう成果にも違いがあると思います。
しかし、この奨学金の返済免除という観点で見れば、そもそも違う大学の人と戦う必要はありません。 気にする必要もありません。あなたが勝負するのは同じ大学で研究している人ということになります。 同じ大学の人に大学院時代の成果で勝つことができれば、それがそのまま奨学金の返済免除につながります。
では、大学院での成果とは何でしょうか?
これは日本学生支援機構のHPに具体的な成果の評価項目が書かれています。それがこちら。
この中で最も総合評価に影響し、かつ個人差がでるのが論文と学会発表です。ある大学では論文 50 点、国際学会発表 20 点、国内学会発表 10 点、などと点数をつけていき、その点数の高かった人から順に推薦するといった流れになっています。この点数の付け方は大学によってほぼ差がありません。 ということは、大学院の研究を頑張って、たくさん論文を出し、たくさん学会発表を行うとそれによってポイントが加算されていき、奨学金の返済免除につながるというわけです。
じゃあどれくらい頑張ればいいの?という質問があるかと思います。 奨学金の返済免除になるのは学内で奨学金をうけている人の上位 3 割です。そして上位 1 割が全額の返済免除です。つまり、上位 10%が 200 万円以上の全額の奨学金返済免除、上位 10~30%が半額の奨学金返済免除です。
(日本学生支援機構HPより抜粋)
具体的にどんな成果を出せば奨学金返済免除になるかを僕の事例から説明します。
僕は奨学金全額返済免除になっています。
実際の僕の成果を書いてみます。
さきほども書いたように大学によって違いがあるので、同じ成果なら返済免除というわけではありませんが、一つの目安です。
⑴セカンドオーサーの論文 1 本
セカンドオーサーとは論文の 2 番目に名前が載っている人です。 ファーストオーサーが研究をメインで進めた人なので、このファーストオーサーで論文を出せれば、それだけで大きな得点になると思います。
⑵国際学会 2 回参加
⑶国内学会には7回参加
学会には結構行っている方かとは思います。
地方国立大学ならこの程度の成果で 200 万円をもらうことができます。
他にも先生の授業の手伝い(TA)をするなどが点数に加算されますが、これは誰でもやっているのでやはり論文と学会参加が奨学金の返済免除には大事です。
しかし、僕は返済免除になるためには「研究を頑張る」以上に大事なことがあると思っています。 これを知っているか知らないかで大学院で成果(論文・学会)を出せるかどうか、つまり奨学金返済免除になれるかどうかが変わってくると本気で思っています。それは・・・
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