感動の行き場

はっとする言葉や音楽、詩や場面に思いがけず出会うことがある。
そんな時は決まって、心の中で「うわーっ」と叫びながら、拍手をする。
周りに誰もいないときは、体をのけぞって、涙することもある。

これらはきっと自分の人生で重要な意味を持っているんだろうな、と思うと、この感動を残しておきたいという衝動に駆られる。
でも、人に伝えたり、文章に残しておこうとするといつも、陳腐な表現になってしまって、うまくいかない。その場を瞬間冷凍できたらいいのになと思う。
写真やビデオじゃなく閉じ込めたい空気ごと、とえっちゃんも歌っていた。

私はいつも、あえて残さないという選択をする。
だけど、少しもったいないような気もしている。
目に見える何かに昇華させたいが、自分の中でしっくりくる手段はなんだろう、と模索している。忘れたくない記憶がたくさんある。

いつ出会えるかわからないから、常にアンテナだけは、はっている。