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あの子は天才。


こんにちは、今週も火曜がやってきた。

前回書いたように、ここ最近珍しく立て続けに友達に会って遊んだ。
その辺りから、なんか遊ぶのってタノシ〜っていう軽い気持ちが膨らんできている。

わたしは「遊ぶ」という言葉を考える時に、必ずいつも思い出す存在がいる。

わたしは小学生の頃、かなり遊び通だったと思う。
なぜなら、わたしには遊びの師匠がいたからである。

わたしより1つ年上の女の子で、エリちゃん、と呼んでいた。

エリちゃんは、遊びの天才だった。
彼女はいつも、創造性を爆発させていた。
わたしはよくエリちゃんの家に行っていた。

その日は、扉を開けた瞬間、今日は縁日だよ!と、部屋に通された。
水槽にスーパーボールを入れた金魚掬い(?)があったりダーツで景品がもらえるようになっていたり、自作の数種目が所狭しと並んでいた。
夏の間は、縁日用スタンプカードなんかも作ってあって、家に行くたびに一つスタンプを押してもらえた。(溜まったらシールなどの景品あり)

また別の日は、畳の部屋に入るなり、今日は原始人になるよ、と言われた。
エリちゃんちの薄めのマットレス(就寝用)を3つくらい立てて自分たちを囲み、外からの光を遮断して昼なのに暗闇の中で遊んだ。
どんな遊びをしたかは詳しく覚えてないが、なんか歌ったり踊ったりしたような気がする。

エリちゃんは自分の家にあるもの、持っているものの中で考え楽しく遊ぶ天才だった。
その創造性はわたしに大きな影響を与えたんじゃないかなと思っている。


中学生になった頃から、お互い自然と連絡を取らなくなった。
エリちゃんは引っ越してしまった。もう何十年も会っていない。

それでもよく、元気にしてるかなー、と思い出す。
とてつもなくワクワクした遊びの数々と一緒に。

また来週。

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