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共感できない人ばかりのドラマを見ています。

「昼下がり」っていうじゃないですか?変な言葉だと思いません?まあ、それはさておき、その中途半端な昼下がりの時間に再放送しているドラマ、フジテレビなんだけど、もう何年もその枠が録画され続けているんです。多分何か観たくて録画入れて、それが終わっても録画を削除してないからどんどん次の再放送も録画されていく・・そんな状態になってるんですけど、うちの平日の昼下がりのHDDは。

吉高由里子さん出演のドラマの話をしたいのです。

吉高由里子さんは好きです。個性的な容姿、変な声、独特の話し方、演技がうまい・・などなど、なんとなく魅力的。何より、彼女が出演するドラマはおもしろい。で、この昼下がりの再放送を夜中に毎日見ているわけですが、このドラマでは吉高さんは主人公ではない。主人公は香里奈さんが演じる藤井恵美だ。

この際、香里奈さんのことは頭の中から消して読んでいただけると嬉しいです。

主人公の藤井恵美はどちらかというとクラい女だ。

どことなくジメっとした雰囲気。垢抜けない。香里奈さんが演じるのだからいちおう美人設定はあるらしいが、それ以外に良いところが今のところ、うん、断言しよう、無い。そんな女が照明を当てる仕事をしていて、これがなかなか評判がいいという設定があって、競合会社から引き抜きの話もくる。

恵美は後輩の咲ちゃんとその後輩で派遣で働く真子ちゃんと3人で真子ちゃんの親戚の空き家でルームシェアをしている。咲ちゃんは出版社で働いていてお給料もいいから、と家族に仕送りしている健気な子だが、実は出版社は嘘でキャバクラで働いている。

恵美は会社の同僚・長谷川優(ゆう)が好きだ。

何年も前に一度つきあったものの2週間でフラれたけどまだ大好きな設定。優の方は恵美を親友だと公言し「オレ、恵美には何でも話せるんだよね」というノリ。少し前までアメリカで照明の武者修行に出ていて帰国した。恵美も優の帰国は嬉しいらしいが、周りにバレないように持ち前の暗さでしっかりガード・・・。でも、まるで「性別なんて意識してませんよ、俺ら」な感じで人前でも平気で無自覚イチャコラを繰り広げて見てるこっちはうざったい感じだよ。

その優にはなんと婚約者がいる。

明るくてかわいくて恵美とは丸っきり逆のタイプのひかりちゃんだ。ひかりちゃんは恵美と優が所属する照明を当てる会社の白石拓海社長の嫁、白石美鈴が経営する大きめのイベント会社の社員。優が武者修行中のアメリカに何度も押しかけたらしい。見かけによらない肉食だ。

ショックを受けた恵美は傷心・・といっても、普段から暗いのでそれほど目立たない。そんな時、なんかのイベントで照明を当ててた時に出会う警察官の武居大介に一目惚れされて、告白される。煮え切らないウジウジした恵美はウジウジの流れでちっとも嬉しそうじゃないけどOKする。

一方、お父さんがお医者様でひかりちゃんは一人娘らしく、開業しているお父さんの病院を継ぐために、お父さんの息のかかった男(医者)と見合い結婚することになり、優とは破局する。

咲ちゃんは恵美の会社の社長と不倫未満に。

さらに、咲ちゃんは雨の日にバス停でバスが来ないからタクシーを止めようとしてそれをインターセプトした前出の白石拓海と不倫未満な関係に。世間狭すぎて案の定、拓海の嫁の美鈴にバレる。二人は本当は一緒にバッティングセンターに行ったりしているだけの生殺しな状態なんだけど、美鈴も美鈴からそれを聞いた恵美も咲と拓海が不倫をしていると思ってしまう。

・・・ここまで書いてすでに疲れてきました。ので、さらに詳しくはウィキさんにお任せしましょう。

とにかく、まずは主人公に全く共感できない。

性格がジメっとしている。暗いし口数も少ないので周囲に気を遣わせるけど、本人全然気づいてない。一途に同僚を思うのはいいが、往生際が悪すぎて、優柔不断でもあって、好きと言ってくれた男と好きでもないくせにつきあって、結局その彼を傷つける。それなのに、咲と拓海のことを知ったら、訳も聞かずに咲を責め、咲の代わりに美鈴にあやまってみたり、と思えば、拓海に「咲を傷つけないで」と言ってみたり。全く共感できない。10年前とはいえ、月9のヒロインがこんなんで良かったの?ってなる。

一方の優。ひかりにフラれてまたアメリカに行くことに。拓海社長は会社的に困るけど優が決めたならがんばれ、と言ってくれる。弱小企業で辞められるのはつらいんだよ。なのにがんばれ、と言ってくれた社長の恩を仇で返す優。なんと、恵美を、一緒にアメリカに行こう、と誘う。ちょ待てよ。社長困るって言ってたやんけー!となるのは私だけですか???自分さえ良ければいいのか???全く共感できない男だ。

最後に、このドラマの一番の楽しみは、真子ちゃん。

真子ちゃんは年齢的には大学を卒業したばかりぐらいの設定に見えるけど、男性経験がなく、重い。男を見る目など当たり前に無い。信じられないような共感できない男たちにひっかかる。長所は料理がうまいところ。会社の男(1)木崎を好きだが、木崎は遊び人。ホテルに誘われて寸前で「やっぱりわたし・・」と断ってしまう。それでもある日、何を思ったか、真子ちゃんは木崎にお弁当を作ってくる。ありえないと逃げ出す木崎。そこに会社の男(2)山本がやってきて真子ちゃんに猛アタック。真子ちゃんは山本と付き合うが、山本は毎日真子ちゃんを求めてきて、ストーカー気質で束縛してくる。さすがにツラくなった真子ちゃんが本音を言うと山本逆ギレ。山本に捨てられた真子ちゃんは会社でもあらぬ噂が立ち、とうとう会社をやめることになる。

でもそのおかげで真子ちゃんはいい男に出会う

と思う。多分・・・・。それは、仕事を失い、強引に雇ってもらった小さなフレンチビストロ的なお店で出会うシェフです。ざっと見た目、33−4の男やもめ感がダダ漏れ。3歳ぐらいの子供がいます。本筋にいる人たちの共感できない毎日のエピソードの影で真子ちゃんはいい癒し。シェフと幸せになって欲しいです。

そして迎える明日は最終回

共感できない、と文句ばかり言ってる割には第1話からすべて見てるんだけどね。こんな月9ドラマがあったとは知らなかったけど、まあ、月9だからといって見るわけでもないのですが。


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