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ロボット支援下腹腔鏡下子宮全摘出術のこと1/3

生理はずっと重かった。
小学生の終わりに初めて生理が来てから、中学生の時はあまり記憶にないけれど、高校の頃は苦しんでいた記憶がたくさんある。もちろん大学も。それで就職に自信が持てなかったりもした。まあでも、子宮筋腫だとちゃんと診断されたのは48歳、今年の初め。

子宮筋腫診断の馴れ初め

とある人との会う約束の日が生理と重なることに気づき、日程をずらさなくちゃ・・・ということを電話で妹に話したら、「その日に来ちゃまずいほど生理が大変なわけ?」という会話になった。

「なんか最近量が多いんだよね、相変わらず痛いし」

その時に、妹は5年くらい前からミレーナという昔で言うリングを膣内に入れていて、それで生理が来ないんだという話を知った。へえ、なにそれ、知らなかった、わたしもやってもらいたい…!
ということで婦人科に行ったのが最初。

だからその時は、生理をずらすためのホルモン剤をもらうのと、ミレーナが入れられるかどうかの前検診、となった。
ミレーナが入れられるかどうかの前検診で、子宮筋腫が見つかった。
ちなみに子宮筋腫はそれ自体は悪いものではなく、多くの女性にあるもの。ある場所と大きさは問題にはなるけれど、えてして良性であり、閉経すれば自然に小さくなる。

けれど時にそれが悪さをして生理の量を異常に増やすことがあり、そうなるといつまでも改善しない貧血を抱えることになって、積極治療が必要になる。

ミレーナの検討、失敗。そして止血剤も…


例に漏れずわたしも貧血で、筋腫をなんとかするよりも貧血をなんとかすることが大切と言う視点で治療が開始される。わたしの希望であった(妹うけうりの)ミレーナがうまくいけば、生理の量はヘ減ることになるので、筋腫はさておき生理の量の軽減のためにミレーナを装着する流れに。

装着は簡単。気持ちの良いものではないが一瞬。が、失敗。その後生理らしきものが13日も続き、挙げ句の果てに勢いのある出血とともにミレーナが流れ落ちてきてしまった。
「だめだったね・・」子宮筋腫あるある、とのことで再度試す価値は無く、次は止血剤の利用。これを飲んで生理の量が減るのであれば貧血は免れるのでーーとのことだったけれど、これもだめ。そんなに血の量は減らなかったし貧血も改善しないまま。
ホルモン剤治療という手もあるけれど、もともとホルモンの影響をうけやすく、確実にネガティブを引き起こす感じのホルモン投与は嫌だ、したくない。であれば外科治療しかないね、ということになった。
48歳。もう閉経がくるならよかったんだけど、残念ながら女性ホルモンはまだまだしっかりとあるようだったので(まだまだ閉経しない)。

筋腫だけ取るか、全摘出するか

紹介状を書いていただき、とある都内の大学病院にいくことになった、タクシーで10分程度の距離。
MRIをとったところ、4cm程度の筋腫が横に二つ並んでくっついてラグビーボール状になり、7.5~8cm×4cmの筋腫ができていることがわかった。手術をするためにこの病院に来たのだし、手術をするに違いないのだけれど、どういう手術にするかが問題。
筋腫だけとるか
全部摘出するか
どちらがいいですか?と聞かれるも、どう考えたらいいのか全然わからない(笑)!
自分の意思やアイデンティティの問題、今後の医学的な見地、手術の難易度など、総合的に判断しようにも自分が持ってる情報がなさすぎて。
全摘出にするならば開腹手術しかないと思ってたのだけど、そうではないみたい。どちらも内視鏡でOK。

それに先生としては全摘出の方が「今後子宮筋腫ができない」という点と(筋腫は再発がとても多い)「手術時の出血も少なくて済む」と言う意味でおすすめらしい。わたしもたぶんこのあと子供を産みたいと思うこともないだろうというのと、同じようなリスクの手術で、毎月の生理が無くならない、無くなるの選択肢なら「なくなる」方を選びたい。しかも先生は全摘出の方が手術も簡単だと言う。

「では全摘出の方で」

その場で決めた。後から変更はできるとはいえ、決めた。

ロボット手術にするか否か


そして続いて次の選択肢が示された「ロボット手術でもいいですか?」
え??これに至っては考えたこともないので、考えようがないですよーー先生。「いやこちら側の都合で恐縮なんですけどロボットで行きかせてもらおうかなと思って・・」

どこらへんがそちら側の都合なんだかさっぱりわからないが、メリットデメリットを知りたいので「ロボット手術と普通の内視鏡手術のメリットデメリットを教えてください」と伝えると、どちらも同じ内視鏡手術だけれど、通常の内視鏡手術だと他の人がカメラを持つので、あ、もうちょっとこっちみたいなことが歯痒いことがある。ロボット手術の方だとそれがなくて自分が見たいところにカメラ持っていけるからやりやすいというこちらの事情がある。とのこと。それ以外はお腹の穴を開ける位置が違うくらいと、ロボットのほうが出血が多少少ないかなという違いくらいと、と、けっこう正直な先生だと思う。
でもちょっと、先生がやりたいっていうのもあるんじゃないか?なんてなんて。どちらにしても経験がかなり豊富な方のようで、お任せしたいと思った。

よろしくおねがします。
ロボットの方で。

入院までの間は麻酔科の方からの麻酔の説明や(喫煙者だと知るやものすごい勢いで禁煙を迫られ、そのおかげですっかり禁煙ができたわけだけど、その経緯はそれなりに書くといろいろあるのでまたこんど)、PCR検査や子宮体がん検査(ガンがある場合の内視鏡手術には危険が伴うようだ)などを経て、入院前日に入院の時間が決まり、

手術前日の9時半ごろ、病院に入院することになった。

ヘッダー写真は、入院時の持ち物。キャリーバックでいいのかな〜って思ってたけどみんなキャリーバックだった、わたし正解!

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