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受験期にやってよかったこと/悪かったこと

サムネイル画像:受験生の頃、隣でずっと私の勉強の様子を見守ってくれていた飼い猫との1枚(撮影:母親)

受験シーズンの終わりにこの記事を書くのもどうかとは思うけれど、今回は私がかつて経験した受験期にやってよかったこと・悪かったことを整理してみたいと思う。私個人の経験と、周囲の人間の経験を交えて話す。
ちなみに、これは主に大学受験向けに書いているけれど、他のタイプの受験生にも共通するところはあると思う。


やってよかったこと

Studyplusで勉強時間の見える化

(ありきたりだが)これははっきり言って最強だった。私の観察範囲ではあるけれど、何となく気が向いた日に記録するのではなくきちんと記録している人ほどしっかり志望校に合格している印象。私はストップウォッチ機能を使って正確に測っていた。

よく「受験期は毎日10時間勉強していました!」ってみんな平気で言うけれど、本当にやってんのか?って毎回思う。机に向かうだけではなくきちんと「勉強」している時間をストップウォッチで正確に測ってみると、10時間の勉強がどれだけきついのか思い知らされる。それで、実際に見える化すると勉強時間が思ってたより少ない自分に焦る。結果として勉強時間が延びるってカラクリ。

馬鹿みたいに英文音読

あのクソみたいな文章量の共テ英語長文を攻略するには、速読力と正確な読解力の両方が求められる。それを鍛えられるのは英文の音読。
やり方は単純。
①適当に長文を用意する(二次試験レベルの難しめなやつがオススメ)
②その長文に分からない単語や熟語、文法などの解説を書き込む
③あとは馬鹿みたいに読みまくる(文全体を暗唱するレベルまで)

私はこれを毎日喉をぶっ壊すまでやり続けていた。お陰様で龍角散ののど飴が受験期のお供だった。

これのおかげでリーディングは毎回9割~満点確定演出だった。単語や文法も死ぬ気で覚えていたけれど、それだけでは6~7割で止まってしまっていた。それもそのはず、この試験で求められる力は結局のところ、単語/文法テストではなくて「リーディング」なのだから。

筋トレ

馬鹿みたいだけれど、受験期は意外と体力勝負の面もあったりする。日本は受験本番直前期に体調/メンタルを崩しやすい冬を迎えるとかいうアホスケジュールだから、まじで体力ないと終わる。
時間取られ過ぎると本末転倒だから毎日最高でも30分までにしつつ、全身をくまなく鍛えると気分転換にもなって良いと思う。
過去筋トレに関して初心者向けに解説した記事はこちら。

模試/過去問を受け/解きまくる

なんとなく分かると思うけれど、単純に試験慣れする。共テも2次も、1日の中の試験時間が長すぎて怠いけれど、何回もやっていると当たり前になってくる。すると自然に日々の勉強の集中力も持続するようになってくる。ただ、必ず振り返りはしよう。

親に自身の進路の考えをきちんと伝える

自分は何がしたくて、どういう考えで、自分の学力はこうだから、第一志望はここで、併願はここ…というのを三者面談が始まる時期よりもだいぶ前から親と話し合う。というか子ども側からプレゼンする。

自分の中で受験生活の方向性が定まるのは勿論、何より受験期も、その後の大学生活も、親の合意がないときつすぎる。合意していなくてもせめてこちらの意思を明確に示しておかないと、家庭として受験に対する意識がふわふわしてしまう。

大学生の立場で高校生から保護者まで数々の進路相談を乗った私の経験からすると、子ども側が「何やりたいとかどこ行きたいとかありません」という感じの家庭が一番苦しそうだったし、こっちとしても手の施しようがない。

友達と悩みの共有

本当に信頼できる友達に、受験期の辛い気持ちを打ち明けることはメンタル的に本当に良かった。そういう友達とはその後進学してお互い離れ離れになっても定期的に会うような戦友になる。ただし、SNS上だと際限がなくなるから絶対にオフラインで。

悪かったこと

Twitter(現:X)

受験生に伝えたいことがある。今すぐTwitter消せ。
ハッキリ言うが、受験という観点で見れば、Twitterは史上最悪のSNSだ。そして、このSNSの本当の恐ろしさは、受験後半に差し掛かるにつれ顕著に現れてくる。

まず単純に受験生にとってはTLはゴミ情報でしかない。Youtubeならまだ教育系のチャンネルがあるからマシだが(これも見過ぎは良くない)、Twitterはまじでただのラクガキ。誰かの愚痴、しょうもない炎上、ダジャレ、下ネタ…。

情報の質として低いだけでなく、内容もネガティブ要素が強すぎる。メンタルが思いっきり引きずられる。

そして何より最悪なのは、受験終盤は同級生同士でマウント合戦が始まる。推薦で受かった、模試で良い結果が出た、学歴厨…。

いや、ほんとにそんな事する人だと思ってなかった人が平気でマウントツイートしだすからね、不安定なこの時期って。

勉強垢として使うとしても、どう考えてもさっき登場した勉強特化型SNSのStudyplusの方が良い。Twitterの勉強垢なんか模試の結果マウント取ってるやつばっかだし。

学歴厨になる

…学歴次第で全て上手くいくほど人生甘くねえんだよ!!!

ほんとに未だに、良い大学に行けばそれだけで良い企業にいける、反対に低学歴なら良い職業に付けないって思っている人が多すぎる。かくいう私も若干そう洗脳されていて、世間的には良い大学に入って人生安泰だと思っていた矢先、受験期なんか比にならない困難が大学生活で何回も待ち受けていた。

正直、偏差値なんかよりも、どれだけ自分に向き合って進路選択/勉強したかに尽きると思う。勿論、レベルの高い環境を目指すことは良い事なんだけれど、極端に偏差値を意識して、まるで人間はそれが全てみたいな考え方は受験以前に人間としてダサいからさっさと辞めた方が良い。

ちなみに、「学歴系Youtuber」はそれが金になるからファッションとして誇張してやっている。でも、受験生って結構な割合で真に受ける人が多いのよね…。

ハッキリ言うが、他人なんかどうでも良い。理想の自分、過去の自分と比べて欲しい。

意識高い系化

…今やらなきゃいけないのは"受験勉強"、ただそれだけだ!!!人生論・自己啓発を学んでどうする!!!

…まあ、私も受験期によくこういった類のYoutuberを見ていたから気持ちはよく分かる。将来が不安で仕方がなくて、キラキラした"成功者"の言っていることに救いを求めるあの感じ。あれははっきり言って逃げだった。

でも、その不安に向き合ってペンを持ち続けること、それこそが真の"自己啓発"だったと今では思う。大学に受かったら時間できるんだしそこで起業なり読書なりやれば良い。人生はすぐには逃げない。

先生の言う事を真に受ける

学校によるけれど、うちの学校は先生がプレッシャーをかけまくるスパルタ教育スタイルだった。お陰様で余計なストレスで身体壊した。

多数の生徒を相手しているのだから先生が自分に合っていないのはしょうがない。塾のチューターとか信頼できる友達とか先生以外にメンターとなる人を見つけておくのがオススメ。


以上になる。
受験生にはとにかく後悔のない毎日を送って欲しい。

おわり

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