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【Asapi だより】 ~Vol.5 八戸の伝統行事の魅力~

こんにちは

皆さんこんにちは!Asapi です〜🐰💗
今回は、ちょっと仕事の話とは離れて、私の地元伝統行事の話をしたいと思います!
ぜひ読んで青森のお祭りの魅力を感じていって下さい!

伝統行事について

八戸市には夏に開催される「八戸三社大祭」と冬に開催される「八戸えんぶり」の2つの伝統行事があります。
今回はこちらの2つのお祭りについてご紹介して行きたいと思います。

夏・八戸三社大祭🌞

楽しそう笑笑

八戸三社大祭の始まり


凶作に悩む八戸の有力者たちが、法霊大明神(現在のおがみ神社)に天候の回復と豊作を祈願したところ、無事に秋の収穫を迎えることができました。その御礼として、八戸藩の許可のもと、武士や町人から寄進を募って神輿を建造し、その時、長者山三社堂(現在の新羅神社)に渡御したことが、八戸三社大祭の始まりと言われています。
実に興味深いお話しですよね〜・・・😮

コロナ禍でのお囃子披露の様子です!

山車について

八戸三社大祭には全部で27組の山車組が参加しています。
これは、各地域ごと、各町内ごとが基本ですが、中には企業の中で1つ山車組を持っていたりと、皆さんそれぞれの山車組で活動しています。💡

さて、「山車 だし」といっても皆さん想像は付くでしょうか?
イメージで言うと、めっちゃおっきくて競り上がるお神輿みこし(?)のような物といっても良いかと思います。(ざっくりイメージです笑)

この山車組は、八戸市内での地域別に作られていて、山車制作をしている人達すべてがボランティアになります。
よく、他の県の観光客の方に「お金を貰ってやっているのではないか?」と思われがちなのですが、全くお金は発生していないです。
皆さん、日中はそれぞれ本業をし、夕方になると各山車組の山車小屋に集まり山車の制作に取り掛かります。

本番中の子供たち💕

三社大祭本番に向けて、山車制作は例年5月の連休明け頃に始まります。
各山車組の制作責任者中心に、毎年違うテーマで山車を作るのですが、この山車制作に携わっている人の年齢幅は本当に広く、「0歳〜90代」の人までかたっています!

本番1ヶ月前頃になると、各町内の山車小屋には夜遅くまで明かりがともります。八戸三社大祭の山車制作者には、いわゆるプロの制作者はおらず、祭りのほかに本業をもっている人がほとんど。(もっていない人は定年退職後など)
制作は本業が終わった後の深夜に行われることが多く、祭りは制作者や山車組関係者たちの努力によって支えられているといっても過言ではありません。😔
 苦労して作り上げた山車は、八戸三社大祭が終わると周辺町村の山車祭りに貸し出されるなどして、その後解体。そして、翌年は違った題材でまた作り直されます。2つと同じもののない27台の山車が、八戸三社大祭をより豪華で、印象深いものにしています。👏🏻

八戸三社大祭の開催期間中のこと

毎年 07/31~08/04 までの5日間、以下日程で開催されています。🍒

07/31 前夜祭
08/01 御通り(神幸祭)
08/02 中日
08/03 御還り(還幸祭)
08/04 後夜祭

この5日間で、八戸三社大祭では「山車」の運行だけではなく、「法霊神楽ほうりょうかぐら」「虎舞とらまい」「大神楽だいかぐら」「駒踊りこまおどり」「ささの葉踊り」「手古舞てこまい」「華屋台はなやたい」など、様々な神事をしています。

実際の山車運行について🛻

八戸三社大祭は基本的に神事となるのですが、それを盛り上げる為のものとして山車の運行が行われています。
さて、この山車の運行とは何をしているのでしょうか??気になりますよね。

山車運行では、山車の運行(引き子が山車を引っ張る)、お囃子(小太鼓/大太鼓/お囃子笛の演奏)、音頭(各山車組の音頭取りが音頭をとる)、などを行なっています。
私は、主にお囃子で大太鼓を叩いたり、お囃子笛を吹いたりして山車運行に参加していました。地域のみんなの中でも三社大祭といえばお囃子だよねとなるくらいお囃子が無いとお祭りは始まりません。笑

これも、本当に小太鼓や大太鼓を叩くのは下は小学生から上は還暦を迎えている人までです。本当に幅広い年代の人に愛されているがこの八戸三社大祭になります。

お囃子賞を受賞した時の様子です!

ちなみにお囃子の練習や本番は?

お囃子といっても皆さんパッと思い浮かばないかと思います。🎵
私は賣市附祭山車組に参加していたのですが、うちの山車組はお囃子でとても元気がよく、八戸三社大祭でも盛り上がる山車組として有名です!
子供の人数はそこまで多くはないものの、何より大人たちが楽しんでお祭りを盛り上げているところがとっても魅力的な山車組になっています!

実際の練習風景はこちらです!
小学生〜大人まで、幅広い世代の人がこのお囃子に参加しています!とっても楽しいですよ!🤍

お囃子練習中指導を受けている様子です!

衣装について

三社大祭は私服で行うのではなく、各山車組によって「半纏」や「法被」「着物」など、専用の衣装があります。
これも各山車組によって違うのですが、賣市附祭山車組は子供〜大人まで「半纏」が衣装でした!
これは、自分はこの山車組に参加しているんだ!という象徴にもなる大事な衣装です!
賣市附祭山車組の衣装はこんな感じです!
紫、ブルーとホワイトが入っている半纏で私はとてもお気に入りです!💜

山車組の仲良し^^

冬・八戸えんぶり

八戸えんぶりの始まり❄️

そもそも八戸えんぶりとは、国の重要無形民俗文化財になっており、八戸地方に春を呼ぶ豊年祈願の郷土芸能のことです。
その名は田をならす農具「えぶり」や、「いぶり」(ゆすぶり)に由来すると言われ、冬の間眠っている田の神をゆさぶり起こし、田に魂を込める儀式とされています。⛄️

えんぶりの一番の見どころは、太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった華やかな烏帽子(えぼし)を被り、頭を大きく振る独特の舞。
その舞は、稲作の一連の動作である、種まきや田植えなどの動作を表現したものです。
太夫の舞の合間には、子どもたちによる可愛らしい祝福芸が披露され、見る者を楽しませてくれます!🐴

始まりには伝説も含め様々な説がありますが、鎌倉時代の始め、南部氏の祖・南部光行 なんぶみつゆきが奥州の地にやってきた頃に始まったというのが通説です。
奥州で迎える初めての正月、酒の勢いで抜刀乱舞となった家来たちの騒ぎを、機転を利かせた農民・藤九郎(とうくろう)がにぎやかに田植歌を歌い、農具を手に持って踊ることで収めました。
この出来事が、えんぶりの起源だと言われています。
その後、明治時代に入るとえんぶりがいかがわしい習慣であるとして禁止されましたが、当時の有力者・大沢多門によって長者山新羅神社の「豊年祭」という形で復活を遂げ、現在に至ります!

えんぶりの披露内容は?

さて、起源はわかったもののそもそも八戸えんぶりとはどんなことをするのでしょうか?
えんぶりにはいくつか種類があります。「えんぶり摺りえんぶりすり 」「奉納摺りほうのうずり 」「一斉摺り いっせいずり」「御前えんぶり ごぜんえんぶり」「かがり火えんぶり」いくつか種類があります!
このなかでも1番有名なのは「えんぶり摺りえんぶりすり 」になります!⚡️

流れはこんな感じです〜

『摺り込み』……先頭の太夫が口上を述べながら、扇とジャンギを額に当てて入場してきます。
『摺り始め』……年の初めの祝い歌にはじまり、種まき、田んぼの代掻きを表します。
『中の摺り』……苗取りの歌に、田植えの踊りを舞います。
『摺り納め』……稲刈りが終わり蔵に俵を積む場面を表します。
『畦留め』 ……大事な 畦(くろ)から水が漏れないようにと、呪文の言葉を唱えます。

基本となるのは『摺り始め』・『中の摺り』・『摺り納め』で、その一つ一つが終わるごとに、『松の舞』、『恵比須舞(えびすまい)』、『大黒舞(だいこくまい)』等の祝舞(しゅくまい)や、田植えの様を滑稽に演じる『田植万才』、曲芸風の『金輪切』『南京玉すだれ』などが入ります。
(※化粧を施された児童、3歳くらいの幼い子どもによる『エンコエンコ』などが余興舞として入ることもあります。)

様々にある祝舞、余興舞のどれが入るかはえんぶり組によって違います。また子どもたちの衣裳も組によって様々な色合いで、行列の華やかさは格別です!!

まとめ

青森県八戸市の伝統行事について理解を深められたでしょうか!
私は18歳まで八戸市に在住していたので、毎年季節ごとに行われていて当たり前だと思っていたお祭りです。
しかし、ここ3年間は新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、中止となっています・・・。
一刻も早く八戸市の伝統行事が開催できることを心から願っています。🤝🏻❤️‍🔥

八戸三社大祭は、クラウドファンディンングも行なっていました!
目標金額¥2,000,000だったのにも関わらず、最終着地では¥3,000,000という金額に集まることが出来ました!
全国各地の皆様のご協力に感謝致します!ありがとうございます!🙏🏻

今日の一言🐰

皆さんの住んでいる地域にもそれぞれ伝統行事はあると思いますが、改めて行事について考えると昔の人の努力や工夫が理解できてとても面白いですよ〜!ぜひ一度調べてみてください!
また、コロナ禍が落ち着いたら八戸三社大祭と八戸えんぶりにもぜひ訪れて下さい!八戸市民の皆さんが心よりお待ちしております〜💗

5月に入り、気温が上昇して来たかと思えば、また雨が降り続き気温がグッと下がったり、低気圧になったりしているので皆さん体調管理には十分お気をつけ下さいね!

Vol.5 最後まで読んで下さりありがとうございました!
皆さんが今日も、幸せに過ごせますように🌱



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