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デッドラインはすぐそこだった / フェーズ3による騒音規制

世界の主流では、ガソリンエンジン車の新車販売が2035年に全面禁止となります。つまり、ガソリンエンジン車を新車で購入できるのはあと13年。


と、思っていた時代がボクにもありました…。


甘かったですw。


詳しい内容は下記リンクを参照して頂くとして、ざっくり話すと、厳しい騒音規制である国際基準のフェーズ3が、新型車に対しては2024年から、継続生産車に対しては2026年から適用となるため、現在生産されているスポーツタイプの車ですら2026年までに生産終了、もしくはEV化に追い込まれる可能性が高いということです。

スポーツカーにとどめを刺す騒音規制 「フェーズ3」いよいよ施行と深刻な副作用

断絶危機の純ガソリンスポーツカーにして人生最後のクルマ「GT-R nismo Special Edition」、ついに納車されました


2026年て、あと4年しかないじゃん!!


フェラーリ、ランボルギーニ、ロータス、マクラーレンといった名だたるスポーツカーメーカーもこの流れに同調し、既にピュアエンジンモデルの生産は終了もしくは終了間近。今後はハイブリッドモデルを経由し、完全EV化を推し進める形となっています。


もちろん、中古車の売買や走行を禁じる内容ではないため、中古車は問題ありません。ただスポーツカーの場合、オプションが細かいことが多いので自分の好みの色とオプションを備えた中古車を探すのが大変だったり、また、中古車が新車以上の価格になることもあるので、できれば新車で手に入れておきたいところ…。


まあでも自動車が無くなるわけじゃないし、EVのスポーツカーに乗ればいいじゃん?

と、思うかもしれませんが、現状、純ガソリン スポーツカー と EV スポーツカーとでは、ラーメンとカップ麺ほどの違い があります。そうなんです、ボクらは

2026年からラーメン禁止、カップ麺だけです!


って言われてるのと同じなんです。どちらも 美味しいですけど!w

(ちなみに普通に乗り回すだけであれば、現状、充電インフラが整っていないのがEVの大きな欠点なので、「ラーメン」と「冷めやすいwラーメン」程度の違いだと思います。)


以前 ポルシェ タイカン(ポルシェのEVです) を 借りて一日自由に乗り回したことがあったのですが、確かに踏み込むと速いし楽しいのですが、そこから先が盛り上がりに欠ける…。

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そう、嗅覚を封じて食べる料理が美味しくないのと同様、音を消したホラー映画が全然怖くないのと同様、マフラーの音がないスポーツカーは官能性に欠けるのです。


車を走らせる楽しみは、単なる加速力だけではなく、サウンドなどの複合的要素が影響しているのです。

アクセルの踏み込み量に応じてクォーンという甲高い音を奏でるマフラー。体にかかる加速力と、飛び去るように後方へ吹っ飛んでいく風景。ステアリングから感じるロードインフォメーション。身体全体で感じるタイヤのグリップ感…。五感で感じ、五感を駆使して駆け抜けるから楽しいのです。


… それでもタイカンは、宇宙船が高速走行しているようなサウンド演出があって(メーカーオプション)、それはそれで別の雰囲気を醸し出していて面白さはありましたw。


ちなみに、EVはバッテリーの発熱がネックで、一発の加速は早くても連続走行はできない、もしくは著しく劣るという欠点があります。しかし、ポルシェ タイカン は 26回 0-200km/h加速を繰り返したところ、最速タイムと最低タイムの差はわずか0.8秒と、EVとしては極めて異例の安定した加速性能だったそうです。流石ポルシェ(というか流石 800V 笑)。


でも、きっと、あと10年20年ぐらい経てば、新しい技術のおかげでEVでもスポーツ走行が楽しい車が出てくるでしょう。それはそれで楽しみでもありますが、たぶんもうその頃は、車の性能を100%楽しむような運転ができる年齢ではないだろうから、寂しくもあり…。


現在、自動車業界は100年に一度の大変革期を迎えていると言われています。自分はピュアエンジン車大好き人間ですが、この先登場するであろう新時代のEVにも期待しています。

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(たとえば、自動ドリフトで障害物を回避するスープラが開発されていますw。)

自動運転でドリフトする スープラ 、その技術は安全性向上に…トヨタ[動画]

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