マクラーレン 750S スパイダー 試乗

マクラーレン最後の量産型ピュアエンジンモデル 750Sスパイダーに試乗しました。ズバリ言うと、720Sで気になってたところ、悪かったところが全部改善されてました！

・エキゾーストノートがかなり良くなってました！
・コンフォート時の乗り心地が異次元進化。めちゃフラット。ただでさえ乗り心地が良いと言われている720Sを超えて高級サルーンレベル。
・ビビリ音やきしみ音が無くなりました！ｗｗ
・1速低速時のギクシャクが無くなってました！
・バックミラーがフレームレスで高級感UP！ さらに、たまに細かく振動して見づらくなるバグｗもありませんでした！
・ 720S名物高周波ノイズ音がなくなってます！

4/2捕捉：納車された自分の750S スパイダーではキーン音が聞こえましたｗ。何故ｗ。バックミラーがたまに細かく振動して見づらくなるバグも発生してますｗ。

全体的に720よりも洗練された感じで、さらに演出性が強化され単純に速いだけではなく走りを楽しめる車に進化してました。おもしろいんでハンドリング（含足回り）をコンフォート、パワートレインをトラックにして走り回ってきましたｗ。

720Sは、え？これ本当に数千万する車？って感じなぐらいに容赦なくビビリ音やきしみ音がしてたので、周りから高級車と言われる度に「いいえ、これは高級車ではなく単なる高額車です」と否定していたぐらいなのですがｗ、750Sでは驚くほどビビリ音がしなかったです。担当さんも、ようやくこのレベルになりました、と、恐縮しながら言ってましたｗ。

もちろん「音なんか気にせず遮音材など省いて軽量化するのがスポーツカーだーJK」というのが正論ですし、自分も基本的にはそう思ってはいますが、720Sは「こんなに高い車なのに毎回コレを我慢しないといけないのかー」ってストレスになるレベルなので（その辺の国産軽自動車のほうが全然静かｗ）、素直に嬉しいですｗ。

左が750S、右が720S。

ついでにステアリングポンプの高周波ノイズも消えてました。どうやらあの高周波ノイズを避けるためにポンプの出力も落としたようで、その結果コンフォート時のステアリングが多少重くなっていましたが、少し運転すればすぐ慣れるレベル。停車時にハンドルを左右に振ってみるとかすかにポンプからのノイズが聞こえますが、シューンといった感じの音で、高周波ノイズとは程遠い音でした。良きです。

エキゾーストのサウンドは、スポーツエキゾーストを装着した720Sと似通った音ですが（低回転域でもスポーツエキゾーストを装着した720Sのバルブが解放になっている感じ）、ファインチューンが施された印象があります。とはいえ、フェラーリやランボルギーニなどには及ぶレベルではなく、個人的にはまだまだ物足りなくてようやく赤点を脱してこのクラスでの平均点に届いたかなというレベルですが、予想していたよりも重低音成分が含まれており、720Sと比較すると心地よく、聞いていたいサウンドになっています。

さらに演出面も強化されており、トラックモードではブリッピングしてくれます！また、スポーツモードの低回転域&低負荷でバブリングもするというお話でしたが、自分の時は確認できず。なお、アフターファイヤーは720Sと同様に単発です。もう数発鳴らしてくれてもいいんですよ（

いままでエキゾーストノートなどの演出性の弱さから、つまらない（刺激が足りない）と酷評されることもあった720ですが、750ではその評価が多少は変わっていくかもしれません。速さや限界のコーナーリングなどを見れば超刺激的なのですがｗ、常にアクセルを床まで踏んだりタイヤの限界を感じながら運転しているわけではないので、雰囲気作りは大切じゃないかなと思います。

ちなみに、アンビエントライトの設定も少し見てみたのですが日中の為効果は分からず。また、CarPlayやセンターパネルは試しませんでした。

今まで自分にとっての720Sは速さとスタイリングの車で、踏むと面白いけど流してるぶんには退屈という評価だったのですが、750Sでいよいよ官能性や色気を備えはじめたようです。

CEOが変わってブランド的にも官能性や色気といった要素に力を入れ始めているようなので、今後の展開にも期待！！

あ、自分の750Sは2月中旬に日本到着する模様！