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箱根旅行に行ってきた。

遅ればせながら息子の大学入学祝いとして、家族旅行に行ってきた。
行き先は息子の決めた箱根。

先日の記事では、私が予約した宿泊先が予想外に悪いクチコミが多くて不安になったことを書いた。
その宿にも、もちろん泊まった。

私のnote史上、初の旅行レポを書いてみる。


どんな服装で行けばいいのか迷いまくった。

おそろしく暑くて長い夏を過ごした2023年の、11月。
一週間前まで半袖でも暮らせるような気温だったのに、いざその週末がきてみればこの秋一番の寒気がやってきた。
もはや秋を通り越して、冬のレベル。
ウェザーニュースで現地の情報を参考に、ほぼ冬の支度で出かけた。

ちなみに私の服装。
ハイネックカットソー + セーター + ライトダウンジャケット
これに適宜、ストールを追加した。

箱根は標高が高いのでけっこう寒い。
また芦ノ湖遊覧などは風が冷たい。
ストールがあってめっちゃ良かった!

小田急の箱根フリーパスを利用しまくった2日間。


1日目ですでにフリーパスの元は取れておつりがきてるんだけど、2日間がっつり使い倒した。

今回は小田急線の小田原駅から箱根フリーパスを購入。
おとな5000円。
かなり広範囲で乗り降り自由なので、箱根に行くなら絶対おすすめ。

箱根美術館はあきらめた。


私とダンナだけなら寄ってた。
今回は息子のお祝いの旅なので、彼の希望に沿って動くためにはあきらめざるをえなかった。

箱根登山ケーブルカーの公園上駅の目の前にある美術館で、苔庭の紅葉がとても美しいらしい。
実際、ケーブルカーから少し見えたが、なかなか良さそうだった。
というか、今回目にしたなかで一番紅葉がきれいだったような気がする。
いつか行ってみたい…。

https://www.moaart.or.jp/hakone/

大涌谷で硫黄の匂いにやられた。


大涌谷は噴煙のあがる場所。
箱根は活火山で、ときどき火山活動が活発化したりする。
風向きによっては硫黄の匂いが強烈になる。
箱根ロープウェイを大涌谷で下車して建物から出たとたん、強烈な匂いに包まれて咳きこんだ。

私も息子ものどが弱いタイプだから、早めに退散したい。
そんななかでもダンナは食い意地を見せ、有名な黒タマゴを買いに並んでいた。

大涌谷では噴煙地近くまで行ける道が整備されている。
以前は自由に行けたような気がするのだけど…。
現在は安全のために、引率入場方式が取られている。
行きたい方は予約が必要なのでご注意を。

↓こちらのサイトから予約可能。

芦ノ湖で海賊船に乗る。


元箱根港のすぐそばに美味しいパン屋さんがあるらしいので、桃源台から元箱根港まで海賊船のかたちの遊覧船で向かう。
途中、箱根町港に寄って、元箱根港までは40分ほど。

湖面を吹き渡る風が寒いが、がんばって甲板で景色を眺める。
最初は甲板にいた人々の3分の1くらいはやがて船内に入っていった。
たぶん寒かったからだと思う…。

元箱根港そばのパン屋でランチ。


1Fでパンを購入する。
2Fのカフェでドリンクを注文すれば、パンを一緒に食べられる。

芦ノ湖がよく見えるカフェで、パンが少しお高めだけど、おすすめできる。
ちなみにパンはけっこう美味しい。
人気らしい「箱ね」という、立方体のデニッシュパンが美味しかった。
ベーコンや野菜が入っていて、ランチにぴったりの食事パン。

ちなみに1Fには足湯もあって、パンを食べながら足湯に浸かることも可能。
さらに3Fにいいお値段のレストランもあるが、写真を見る限りかなりボリュームがありそうだった。

腹ごなしに箱根神社まで散歩する。


箱根神社は芦ノ湖の水辺ギリギリのところに鳥居がある。
テレビなどでも、芦ノ湖の様子を映し出すと、たいていここの鳥居が映る。

テレビなどで見られる
箱根神社の湖畔の鳥居

この鳥居の近くまで行ってみた。
皆、考えることは同じ。

「映え」スポットとして
大行列になっていた

行列は嫌い。
写真を撮られるのも嫌い。
ゆえに、並ばずに離れたところから眺めておしまい。

最近はちょっとでも「映え」るところは、写真を撮るための順番待ちの行列がすごいことになってる。

きちんと順番を守るのはとても良いことだと思う。

でも、写真は撮らないけどちょっとだけ見たい人はどうすればいいの?
やっぱり並ばないといけないの?

行列に並んで、ちょっとだけ見て、写真は撮らずに去っていく人。
そういうの、どうなん???

結局私は、写真を撮る人が入れ替わるタイミングに、近づきすぎない程度に近づいて、立ち止まらずにゆっくり歩いて、見るだけ見て去っていく…というスタイルをとるんだけど。

これってどうなん???
「映え」狙いの若者たちには、「並ばない図々しいおばさん」と認識されてるんだろうか。

早くインスタその他の「写真」で「映え」を狙う文化が下火になればいいのに、とひそかに願う私。

もう一度、海賊船に乗る。


ロープウェイで大涌谷から下りてきた桃源台に、海賊船に乗って戻る。
海賊船で芦ノ湖をぐるっと一周したことになる。

桃源台についたらバスに乗り、ホテルへ向かう。

ホテル着。


到着するとまずは個室に案内され、宿帳に記入する。
このタイミングでお茶とお着き菓子が出される。

あらー。こういうの初めて。

眺めも、料理も、期待通り。

掃除が行き届いていない…という口コミがものすごく多くて不安だったんだけど、それはまぁ…許容範囲。
少なくとも掃除はしていると思う。
設備が古いのは致し方なし。

温泉はぬるめで、いつまででも入っていられる。
私は熱いお風呂が嫌いで、温泉もあまり好きになれないんだけど、これなら問題ない。
ぬるめが好きならちょうどいい湯加減だと思った。

箱根の観光地が全体的に外国人観光客だらけなので、宿もそうかなと思っていた。
でもたまたまなのか、宿泊客は日本人ばかり。
逆に、仲居さんは外国人の方がほとんどみたいだった。

翌日はバスで箱根園へ。


箱根園はプリントホテルグループのリゾート施設。
水族館とかゴルフ場とか、いろんな施設がある。

このリゾート施設で1日遊んだ。

まずは寄木細工のコースターを作る体験。


カット済みの木材をボンドで貼り合わせるだけと、いたって簡単ですぐ出来る。
カットがきちんとされているので、丁寧に貼り合わせればかなりキレイな仕上がりになる。

帰られたらニスを塗るといいですよ、と説明された。
ニスで仕上げた見本を見せてもらったが、絶対に塗ったほうがいい。
美しさが段違い。
ちなみに見本はセリアのニスで塗ったそうで、手軽なのがいい。

素材のまま
ニスはまだこれから

次は駒ケ岳ロープウェイに乗る。

天気が悪かったら絶対乗らないつもりだった。
晴れ寄りの曇りだったので、思い切って乗る決断。
雲がかかっていたら景色がまったく見えなくなる場所。

結論から言う。
私はもう二度とこのロープウェイには乗らない。
超!怖い。

ロープウェイの特性として、鉄塔のところを通過するときには揺れる。
ここのロープウェイのひとつめの鉄塔のところはかなり揺れる。
ふたつめはそこまででもないけど。

高所恐怖症の私はロープウェイに乗るだけでも勇気がいる。
でも駒ケ岳山頂からの景色を見たいのと、山頂の神社にお参りしたいのとで、がんばって乗った。

高いところをロープだけを頼りに進む。
こわい。
雲が流れて富士山が見えたことで絶景を楽しんでいるそのタイミングで、鉄塔を通過した。
大きく揺れた。
こわい。

鉄の棒をギュウギュウ握りしめた。
もう降りたい!降ろしてくれ~!と本気で思った。
鉄の棒を握る手は冷たくなってじっとり濡れた。

私と息子以外は、30~40人ほどの乗客の誰も怖がっていませんでした。とりあえず私たち親子がとんでもない「ビビり」であることは間違いありません。あるいは私たちのように静かに怖がっていたのかもしれないけど…。

駒ケ岳山頂で箱根元宮にお参り。


ロープウェイで山頂につき、建物から出ると「寒い!」の一言。
風が強い。

お参りを済ませると晴れてきた。
なんて幸運な!
きっといいことがある!

そして再びのロープウェイ。


乗らねば帰れない。
さっき「もう二度と乗らない!」と誓ったばかりのロープウェイなのに。

しかし帰りのロープウェイは、行きと違ってガイドさんがついていた。
録音のガイド音声ではない。
生身の人間が同乗して、ディズニーランドのように盛り上げてくれたのだ。

鉄塔のところの揺れは「アトラクションとしてお楽しみくださ~い!」と言う。
そう言われたら、なんか楽しい気がしてきた。

乗客の皆さんも揺れに合わせて「おお~ぅ」などとリアクションして、ガイドさんに「本日一番のリアクションいただきました!」などと盛り上げてくれ、車内はたいへん和やか。

行きの時にもガイドさんお願いしたかったよ。

無事に地上に帰れてホッとした。

最後はニンジャバス。


なぜ忍者かというと小田原に有名な忍者がいたことにあやかってるそうだ。
・・・ふーん。

そして大事なことはただのバスじゃないってこと。
「水陸両用バス」なのだ。

地面を陸上バスとして走り、けっこうなスピードで芦ノ湖へ向かって突進する。
そしてスイーッと芦ノ湖の湖面を進む。
あっという間に水上バスになってしまうのだ。

このバスは海賊船に比べるとだいぶ小さい。
海賊船が通って行った後には、波を受けて揺れたりもする。
それに陸から湖へ入った時に、水しぶきが飛んできたりもする。
なかなか楽しい乗り物だった。

箱根を満喫しきって家路につく。


小田急の箱根フリーパス利用の場合は、箱根園からは元箱根行きのバスに乗る。
これは本数が少ないので、遊び始める前に時間をチェックするべきだった。

元箱根からは箱根湯本行のバスがけっこうな本数出ている。
しかし大行列。
週末を遊びたおした人の群れが続く。
自分もそのひとりだけどね。


***


という感じの旅。
不安だったホテルは「まぁ可もなく不可もなく…」というところだったので、良し。



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