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お猫様①

拙い言葉で自己紹介文にも書きましたが、生きとし生けるものの中でもあなた方、お猫様をお慕いしている者です。

生き物の命に違いなどない、そう思っていますがそんな命の概念をも忘れさせるようなお猫様の世界にすっかり魅了されています。

私の実家にはお猫様が4匹暮らしています。
全て保護猫様ですが、うち2匹は私と一緒に来て頂ける事に了承を頂きお迎えしました。

お迎えした順から、長男キムコ、次男イチ、三男グリ、四男タラとお名前をつけさせて頂きました。
誰一匹として名前に反応しないので、気に入っていないのかもしれませんが、そこはこちらの都合を理解して頂いていると思っています。

私の人生でお猫様との最初の触れ合いは小学生の頃にさかのぼります。学校に迷い込んだ小さなお猫様を連れて帰ろうとした事があります。そのお猫様は何を食べてしまったのか私の腕の中で粗相をしてしまいました。驚いた私は何か大きな病気がうつるのではないか、そうなれば両親に心配をかけてしまうと思い、急いで近所のスーパーのトイレで腕を洗ったのですが、その匂いがなかなか取れなくて半ベソをかいていました。
どうしてそんな感情になったのか。ヒト以外の生き物にあまり触れた事のなかった私はまだとても未熟で、可愛がっていたのにこんな事になるなんて…と身勝手にも裏切られたようなショックを受けたのだと思います。
トイレから出るともう小さなお猫様は居ませんでした。もしかしたら、私は自分の事で精一杯で見つけてあげられなかったのかもしれません。その夜はすごく悪い事をしてしまった、あのお猫様はどこかで悲しんでいるかもしれないと部屋で泣き、その出来事を家族に話したのは少し後だったと思います。

だからこそ長男のキムコをお迎えする時は今度こそは例え病気だとしてもちゃんと一緒に過ごそうと固く決心したのです。

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