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【毎日ひとつの非日常】 No.068-075 歯磨き粉を使う

毎日ひとつ緩い制約を課して、日常を縛りプレイする試みを続けています。11週目のおしながきはこちら。 

No.068 肉吸いを食べる

前日に飲んだサイゼのワインが体内に残っている。二日酔いというほどではないが、元気にご飯を食べる気力もない。とりあえず外に出ると、気にはなっていたが食べることのなかった「肉吸い」というワードに惹かれた。

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これはかなり美味しい!生姜がしっかり効いたスープに、たっぷりの肉とネギが散りばめられている。ワシワシと食べ進めていっても問題ない量の多さ。定食のご飯は割と量が多かったが、なくても問題なさそうだ。主食を省くという発想に疑問があったのだけど、これはこれで成立しているんだな。


No.069 ONE PIECEを読み漁る

僕自身はパンデミックの影響をあまり受けていないのだが、公開されているものにはあやかってしまおう。ONE PIECEがジャンプ+で60巻まで無料配信されているので、なんとなくしか知らないエピソードをガッツリ読んだ。

はっきり記憶しているシャボンディ諸島編が2008年頃なので、中学3年生頃から連載を追い始めたんだな。当時は自分で金を使わず、クラスの友達からジャンプを(時には本人より先に)借りて読んでいた記憶があるが、なんで彼は怒らなかったのだろう。聖人なのか。

逆に、アラバスタ編までは漫画を読んでいないはずなのに内容を把握している。多分アニメで見ていたのだと思う。アニメを見なくなってからジャンプを読み始めるまでの間、空島〜スリラーバークあたりがぽっかり抜けていたみたい。

いざ読んでみると、ウォーターセブン編がめっちゃ良い。名シーンとして輪郭だけ知ってるエピソードも、しっかり読むと抗えず何度も泣いてしまった。自宅のトイレでスマホ片手に涙を流す27才独身男性は私です。

日々をそこそこに頑張って生きている私にとって、まっすぐに夢を持っているやつらが眩しすぎる。ドラマチックなことはなくとも、絶対に幸せに生き延びてやりたいという謎の反骨精神が生まれつつある。


No.070 ブロッコリーを茹でる

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弁当の彩りについて考え、差し色としての鮮やかな緑をブロッコリーに求める。八百屋で売っているブロッコリーは大株なので、これまで僕が食べてきた小さなブロッコリーはどこにあるんだろう?と疑問に思っていた。

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でもこれ、大株の先端を切り分けることで見慣れた形になるんですね……。なんだかとっても恥ずかしいし、これがフラクタルか!という感動もあった。魚が切り身で泳いでると勘違いする現代っ子を笑えないぞ。


No.071 歯磨き粉を使う

友達がブログで歯磨き粉を激推ししていた。これを書くとドン引きされるかもしれないのだが、僕はここ15年くらい歯磨き粉をほとんど使っていない。

あ待って、歯磨き自体は毎日してるし虫歯もないからブラウザバックしないでください!歯磨き粉を使わない理由は単純で、スースーするものを口に入れるのが苦手だから。食べ物の好き嫌いはほとんどないのだが、ミントのアイスクリームや板ガムとは距離を置いている。食べれなくはないけど、あえて口に含む必要ある?という感情。歯磨き粉もそれに並び、せっかく口の中を綺麗にして「快」を得ようというのに、わざわざスースー・ぐちゃぐちゃという「不快」を取り入れる必要性がわからないのだ。

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とはいえ歯の黄ばみとか?お口の匂いケアとか?も必要なお年頃じゃないですか。良い機会だと思い友達お勧めの歯磨き粉を買ったわけです。歯磨き粉の相場が一切わからなかったので、本当に自分で買った経験がないんだと思う。1000円オーバーが高いのか安いのかも謎だった。

使ってみた感想。口に入れる前にめっちゃテンション下がる。なんかしょっぱい。泡がめっちゃ出る。洗面台のビジュアルは汚くなる。しばらく磨いていると、味が落ち着いてイヤじゃなくなる。口をゆすぐと気持ち良い。翌日の口内環境がめっちゃ気持ち良い!みたいな感じにもならない。

3日くらい続けていたのだけど、元々の苦手意識を越えるほどのメリットがすぐには感じられず、心が折れそうです。人に会う前日には使いますので、家に引きこもる時にはナシでいかがでしょうか。

(歯磨き粉って一般の人にとってどんな存在なのだろう?サイコー!気持ちい!みたいにノリノリで使っているのか、最悪だけど使わなきゃいけないもの、みたいなペナルティ的な存在なのか。後者だとしたら、みんな偉すぎ)



No.072 ペヤング超大盛り

昼の弁当を作りそびれる回数が増えてきた。いつもより遅くまで仕事があるので、昼はコンビニで久々にペヤングの一番大きいやつを買った。値段と摂取カロリーで考えたらとても効率的なんだろうけど、食べている時にやってくる虚無感がものすごい。単純に食べる喜びよりも、作る楽しさや人と過ごす時間に気持ちがシフトしているのを感じる。


No.073 兄嫁の職場に行く

兄のお嫁さん(タイ出身)と正月に会った時、タイ料理屋で働いていることを聞いた。たまたまその店の近くで集まることになったので、友達と共に突撃。「もしいたら面白いな」くらいに思っていたのだが、普通にドアを開けたらそこにいらっしゃった。

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いただいたカレーはべらぼうに美味しい。東南アジアに行ってみたい。満足して店を後にすると、すぐさま兄に連絡がいったらしく事情徴収された。まあそりゃそうだよね。


No.080 『段落論』を読む

ツイートを見てその場で注文。文章の書き方に関する本を読むのは久しぶりだ。そもそも活字から離れてしまっているのをなんとかせねば。

形式段落、意味段落、段落はフォルダ分け、などなど当たり前に使っていた段落について幅広い切り口で解説。思えば学校教育の中で文章の書き方や段落の分け方を習ったことなんてないような気もする。無意識でそこそこ進められている技術について、意識的に理解して言語化することで成長できるんだろうな。

「流れ」と「構え」の区分は特に目からウロコだった。文書を書いていると筆は自由に「流れ」ていくが、何かを伝えるためにはトップダウンの「構え」も必要になる。「流れ」に任せて文章を書いているとフローに突入し、自分でも驚くようなものが仕上がるが、それが人に伝わるとは限らない。流れすぎず、構えすぎず、時にはあえてバランスを崩しながら筆を進めていきましょう。実態を伴う文書とWeb空間の違いも面白かった。


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