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【毎日ひとつの非日常】No.076-089 トランクスを履く

毎日ひとつ緩い制約を課して、日常を縛りプレイする試みを続けています。毎週末くらいに更新していたのだけれど、今回はまとめて2週分。12-13週目のおしながきはこちら。

No.076 ゲーム雑誌を探す

最近はめっきり運動目的でしかゲームをしていないが、物心ついた時にはテレビゲームが大好きだった。お小遣いという概念がなかったため、お年玉を使って毎年3〜4本のソフトを選んで買うような資金繰り。「ヨッシー 中心」と検索してたどり着いたサイトで、BBSやチャットにのめり込んだ。中学受験の時にはダンボールにゲームをしまい込み、その代わりに月刊誌を隅から隅まで読み尽くして欲求を抑え込んでいた。

最近ゲーム開発をする友人の仕事を手伝っており、ゲームへの熱が再燃している。思えばインターネットも雑誌も、僕にとってはゲームが入り口だ。その後の生活に与えている影響の大きさを改めて噛みしめている。

久しぶりにNintendo Dreamを読みたいと思い書店を訪れたが、雑誌コーナーにゲームの棚はなくなっていた。Webにも電ファミニコゲーマーをはじめ濃ゆい記事が揃っているので、一概に良い悪いを判断できないが、それでも一抹のもの哀しさは残る。他のカルチャー誌でも同じように感じる人がたくさんいるんだろうな。

No.077 早寝する

生活が乱れに乱れ、始発で出勤!など意気込んでいた正月が嘘のようである。気持ちのフレッシュさが失われているので、逆にきっぱり早く寝ることにした。とはいえ普通に仕事はあるので、帰ってくるのは19時過ぎ。22時には絶対寝るぞ!と考えて行動したら、何もかもがテキパキと進んで可笑しかった。慌てながら寝るって初めてだ。

No.078 ペレット式の3Dプリンタを使う

日記が停滞してしまった理由の1つは、普通に仕事が忙しかったことかもしれない。年度末を迎えて他社との協同や環境整備が大詰めとなり、慌ただしい時間を過ごしていた(ような気がする)。

デジタルファブリケーションの研究をしているので、ラボにはたくさんの機材がある。ペレット式の3Dプリンタを自分で使う必要が生まれ、設定や使い方を学んでいた。仕事自体に非日常が含まれるのは、喜ばしいことだな。

↑こちらは昔取材した、砂糖菓子を作るための3Dプリンタ。砂糖の粒=ペレットと考えてくれれば良い。

No.079 光造形式の3Dプリンタを使う

個体のプラスチックを溶かすのではなく、紫外線などを当てて液状の樹脂を硬化させていくのが光造形方式。造形後の洗浄や効果などの手間があるけれど、中空や複雑な内部構造を持つ造形物を作りやすく、なにより仕上がりが美しいのが特徴です。

年度末の予算でラボに導入された光造形マシン「Form3」のセットアップと試運転をしていた。額が額だし、液体のレジンや見慣れぬ周辺機器を扱うのでおっかなびっくりであった。タンクにレジンを満たす時は「おいおいおい!そんなに入れちゃっていいの?こぼれない???」みたいな不安でいっぱいでした。

↑こちらは昔取材した、光造形3Dプリンタの活用法。書くことと作ることを目まぐるしく行き来するスタイルが僕の強みです(公私混同)。

No.080 無職の友人を祝う

春分の日であり祝日。仕事を辞めて転職活動中の友達を招き、みんなで餃子を作ったり鍋をつつくなどした。今の家に越してから4人も招いたのは初めてだが、窮屈さもなく収まった。

大学院時代は風呂トイレ別2LDK・家賃5万とかいう狂った家に住んでいたので、持て余したスペースを埋めるが如く友達を呼んでいた。10人くらい入ったこともあった気がする。徹夜でアベンジャーズを見続けたり、謎に後輩カップルと3人の時間を過ごしたり、楽しい思い出がいっぱいだ。所帯を持つと、子供ができると、なんてことはまだ考えなくて良いでしょうか。

No.081 友人の妹に会う

いつもの会議に友人の妹が参戦。なぜかサプライズ感を演出され事前に案内されていなかったので、店の前で合流した時には別の客だと思っていた。身内を友人に紹介するときの小恥ずかしさってなんなんですかね。「○○さんってどんな人ですか?」という定番の質問も、やっぱり面白い。

そういえば、No. 000 で始めたバチェラー・ジャパンをシーズン2まで見終わりました。残り数名になった時点でお互いの家族を紹介し会うのだけど、あ〜推しメンうまくやってくれ〜!みたいな謎の親心が芽生えて楽しいです。僕の推しメンはどちらのシーズンでも残り3人で敗退しました。

No.082 電脳戦機バーチャロンをプレイする

日曜日、喫茶店に行き、コワーキングのハイスペックPCで3Dモデリングを練習した日。徒歩圏内に秋葉原がある今の環境は最高。

高まったゲーム熱に身を任せ、久しぶりにゲームセンターに足を踏み入れた(今思えばご時世的には自殺行為だったかもしれない)。レトロゲームは想像の10倍くらい詰め込まれていた。特にシューティングゲームエリアは圧巻。こんなにもたくさんの種類が、しかも一種一筐体でひしめいている。もはや僕のような新参者は何をきっかけに選べばいいかもわからないが、30~50代のナイスミドル達が黙々と打ち込む姿は伝統芸能のように見えた。

せっかく来たので遊ばず帰るわけにもいくまい。ドリームキャストで遊ぶ兄の姿と、名前のかっこよさが記憶に残っていた「電脳戦機バーチャロン」をプレイ。コックピットのように2本のレバーを繰って操作する疑似体験、慣れるとハマりそうだがあまりにも説明がなさすぎて挫けそうになった。ネットで調べつつ3クレジットほどプレイ。無料で遊べるゲーム全盛の今、100円払って遊ぶメリットは緊張感にあるのかもしれない。

No.083 吉田尚記「没頭力」

ここまでで半分。4月が始まるまであと40分しかない。これを書き終わらんと気持ち悪くて新年度が迎えられないので頑張るぞ。

ニッポン放送アナウンサーのよっぴーこと吉田尚記さんのラジオを久々に聴く。中高が一緒で、学部は違えど大学も同じことから勝手に親近感を覚えていた。近著のタイトルがビビッと来たのでAmazonで即発注。

人生の目標は「いつも上機嫌でいること」であり、「毎日ワクワクして目覚め、満足して眠ること」が理想との記述に激しく同感した。ラジオの生放送は強制的なフロー状態である、という感覚も分かる。

没頭の1条件として「自分のスキルより4%難しいことに挑戦する」とあったが、このイレギュラー365での取り組みに通じるところがあって嬉しくなった。最近は非日常の線引きがよく分からなくなり、後から辻褄を合わせてしまうこともあるのだが、「4%分のチャレンジ」が良い制約になりそうだ。

No.084 Robots. Coffee

仕事で知り合った大学の先輩達が経営している、完全キャッシュレスの喫茶店へ。これまた家から徒歩圏内にあり、なんという巡り合わせの良さ。引っ越しに関しては本当に大正解でしかない(いつまで言い続けるのだろう)。

同じ大学の出身者で、特定の分野に明るく、それでいて領域横断的な取り組みをしている人々が眩しい。いつかはああいう働き方をしてみたいという思いが、日に日に強くなっている気もする。

No.085 運動を3日サボる

昨年夏頃から家でのエクササイズ+週に1-2度のランニングを継続しており、そろそろ体重が10kgほど落ちそうでウキウキしている。ただ、この3日間は体調が芳しくない & 深夜労働の発生で時間を取れず、まったく体を動かせなかった。罪悪感も募るし、体重もそれなりに増すし、良いことなしだ。

翌日意気込んで運動を再開したら、それはもうとても楽しかった。体に力がみなぎるような思い。完全に習慣としてモノにできたのだ。去年のぶくぶく太った俺よ、将来に期待するが良い。

No.086 トランクスを履く

運動もできていなければ洗濯にも行けていない。リモートワーク気味であるので減りも遅いのだが、この日は完全にパンツがなくなってしまった。

いつもはボクサーパンツなのだが、銭湯に行ったついでにトランクスを購入。白ブリーフ→トランクス→ボクサーパンツの変遷をたどって今に至るが、トランクを初めて履いたのは中学生の頃。なんか白ブリーフはダサい風潮があったし、汚い話でアレなのだが、僕はおしりを拭くのが少し下手で、純白の布地がすぐに開墾される日々を過ごしていた。そこからなんとなくのトランクスを経て、今はフィット感重視のボクサーパンツに落ち着いた。

久々のトランクスは、なんだか中途半端なものに感じた。締め付けたいの?締め付けたくないの?みたいな。これだけ履いて部屋で過ごせそうな気はするので、下着と部屋着の中間のような位置付けなのかも。でも、運動すると股下空間がとても気になったので、今後もボクサー主流になりそうです。

No.087 水道代を収める

いや、ちがうんです。払う気はめっちゃあったんですけど、払込書を紛失してしまったんです!許してください!

活動自粛ムードの中、いつ外出を禁じられるかも分からず、ここに水道遮断まで加わったらお家で干からびて死んでしまう。そんなリスクを犯すわけにもいかず、ガラガラの飲食店を横目に水道局まで物理的に支払いに行きました。特に咎められることもなかったので、ありがたいやら申し訳ないやらでした。住所を伝えただけで本人確認を求められなかったけど、代わりに振り込む奇特な人間はいないからなのかな。

No.088 どうぶつの森を買う

お金がなくてすぐに買う気は無かったのだけど、twitterで謎の購入圧力をかけられた & 臨時収入が発生したため購入。バカほど楽しい。

通信しやすいのが何よりよくて、まだ始まったばかりなのでフルーツや道具の分けっこが新鮮で嬉しい。人の島に行くメリットが明確で、おでかけするのがこんなに楽しいとは思わなかった。ひとりよりふたり、ふたりよりさんにん。そんなキャッチコピーは、今の時代だからこそ価値を増している。

No.89 豚を煮る

東京都民として外出自粛に従う。こんな日はお料理に精を出すしかあるまい。ハナマサで買った豚肉をしっかり煮込み、一人でニヤニヤしていた。


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