フィールドアーチェリーの話
フィールドアーチェリーに一時期はまっていた。
きっかけは勤めている高校の文化祭に遊びに行き、生徒が作った的当てでまぐれの超高得点を叩き出し、生徒に褒められたからである。
スポーツが苦手であるというコンプレックスがあるため、そういった成功体験にはすぐ影響されるのだ。
走ることや球技は苦手である。
しかし、的を狙うスポーツだったらできるのではないか…?
そう思った私は、早速友人を誘って神奈川県のフィールドアーチェリー場へ行くことにした。
フィールドアーチェリーとは、起伏のある山の中にコースがあり、その中にいくつか的が設置されている。
コースを1周する中で、アーチェリーのポイントが加算され、ゴール時の合計ポイントを競う。
ハイキングとアーチェリーの両方を楽しめるスポーツなのである。
初めの方は力の入れ方に苦労したが、途中でふとアーチェリーの弓から自分の手、体が気持ちよく繋がるような感覚になる瞬間があった。
その感覚が心地よく、アーチェリーが好きになった。
その日からアーチェリーを続けてみたいと思い、週に1回ほど横浜南アーチェリー場へ通うことにした。
周りの方は優しい方ばかりであった。
アーチェリー場の剪定した木を燃やすために焚き火が常に燃えていて、練習の合間に皆さんがお話をされていた。
そういった雰囲気が好きで定期的に通っていたのだが、巷で新型コロナが流行り始めたため、落ち着いてからまた再開しようと思い通うのを一旦やめることにした。
そうこうしているうちに2年ほど経ち、まだまだコロナの波は遠のきそうにないと思いつつも、アーチェリー場はどうなっているかと思い久しぶりにwebサイトを覗いてみた。
なんと、残念なことにアーチェリー場は閉園してしまっていた。少しの間しか通っていなかったが、寂しい気持ちになった。
あれからアーチェリーを再開しようと思うのだが、なかなか重い腰が動かない。
自分専用の指に当てる革も買ったので、またいつか始めたい。
誰か一緒に行ってください。
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