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私になるまで32

日に日に肩と背中の痛みは、鈍痛と激痛の間隔を狭めていく。夜中激痛のため大声出してしまい、隣の部屋に寝ている娘が、飛んでくる。両親には「大人なんだから、ちょっと我慢しろ!」と言われ。私のせいで下の娘は寝不足気味になった。ほんとに申し訳ない気持ちはあるが、痛みとの闘いで、自分を見失いそうになる。いくつか病院を回ったが、筋緊張が強くて筋肉が痛いだけだ。という医師が大半だった。最終的に脳性麻痺の専門は神経内科やからと言われ、家から車で1時間の白浜町にある病院に行くことになった。そこでもらった薬で一時は楽になった。とてもきつい薬だったんだと思う。一日中ぼんやりすることが多くなった。それでも痛いよりはマジで、趣味も少しはすることができていた。そんな時だ。階段を降りようとして滑り落ちた。その時は、痛みはあんまり感じなかった。あの日首の後ろを触っていてなんだか左後ろ側に陥没しているような違和感を感じた。

その後腕に痺れが出始める。

遠い昔脳性麻痺の人に聞いた事を思い出した。多分首が壊れるタイムリミットが迫っているのかもしれない。とふと思った。

次の神経内科の診察の日、主治医に腕に痺れが出てきたことをいう。「医大に行きますか?」と言われた。その後医大の先生が勝浦の温泉病院にきているから意見を聞いてみてはどうかと言われ、あ〜先生サジ投げたな!って思いつつ…頷く。しかしそっちの病院は最新のMRIがないため、こちらでMRIを撮って持ってくるようにいわれた。え〜またMRI!しかも今度は頚椎。ちゃんと頭を動かずにいる自信もなくて撮る間眠らせて欲しいと頼んだ。薬で眠るため帰るのが遅くなるからと、1泊入院することになった。

しかし、MRIを撮っている間全然眠ることが出来なかったが、とりあえずわかる程度には首の断面図を撮ることが出来た。眠くなったのは撮り終わった後だった。意味ないじゃん!それを見た主治医は慌てたらしい。「次転んだらぐにゃぐにゃになる。まぁいえば、頚椎損傷のような状態になるかもしれない。医大より大阪で手術出来る病院を探そう。」という事になった。

今はまだ修行中の身ですが、いつの日か本にしたいという夢を持っています。まだまだ未熟な文章ですがサポートして頂けたら嬉しいです。