私になるまで50

しばらく、急性期病棟で尿道カテーテルが入ったままで30分程のリハビリ。ひと月は絶対に歩くなと、主治医からの指示。ほとんどベッドの上で動かない状態。腕もあまり動かすなと指示され、食事は看護師の介助と、昼食時にSTの先生が介助してくれる。ST
の先生は、「かなり飲み込みの方の回復は早いね!」って言いつつ、「しっかり噛んで。」と忠告する。しかし、嚥下食なので、ほとんど噛む必要がない。「もう少し食材大きくても大丈夫です。」と言うが、中々慎重でOKが、出なかった。そんな中で辛かったのは便を出すこと。1度目の時は、ベッドに便器を持って来てくれた。が、ここは紙オムツに出さなければいけないことになってる。中々尿道の管は抜いてくれない。ほとんど寝たままの事態で便意はなく、お腹は張る。浣腸しよか!
仕方ないが、屈辱だった。紙オムツにドバーッと流れ出る。その感触たるや言いようがない。後処理は看護師がやってくれる。意識があるから余計辛かった。リハビリはトイレで立つ練習。30先生が数を数える。その間じっと立てなければ、トイレで要は足せない。
何とか30数える間立つことが出来た。
その翌日尿道の管は取れた。
さて、手術後5日程管をつけていたので、尿が中々出ない。30分以上トイレに籠城してしまった。ようやくちょろちょろちょろっと出すことが出来た。ホッとしてそのまま寝そうになる。
おー危ない危ない!ナースコールで看護師を呼ぶ。「長かったから、様子見に行こ思ってた。良かった!」

翌日からしっかり大量の尿が出るようになった。
その日からリハビリ室での筋トレが始まった。
ただ歩くな!と言われているので、やる事は限られる。が、何か足に3キロのおもりを片足ずつつけ、座ったままで足を左右交互に上げ下げ。あとはいすの立ち座りを50回。それが急性期病棟にいる間続いた。そのうち車椅子に乗り、足漕ぎできるようになり、回復期病棟に移る頃には、めちゃくちゃ早く足漕ぎできるようになった。

継続は力なり!

こうしてまた、西病棟に移る事になった。

今はまだ修行中の身ですが、いつの日か本にしたいという夢を持っています。まだまだ未熟な文章ですがサポートして頂けたら嬉しいです。