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野鳥観察|カツオドリ|待つことの重要性
アウトドアメーカーCHUMSのマスコットキャラクターにもなっていて知る人ぞ知る鳥、カツオドリ。
ふわふわの真っ白な羽毛に包まれて生まれ、その短い足で陸上を不器用にヨタヨタ歩いたと思ったら、その長い翼で大洋を駆け巡り、数十メートル上の空中から矢のように海中にダイブして魚を捕らえる。
ラブリー要素とクール要素のバランスが絶妙な鳥だ。
暖かい場所を好むらしく、日本では伊豆諸島や硫黄列島、小笠原諸島などの南の島で観察できる。
今年の3月、わたしはこの鳥に会えるのを楽しみに小笠原を訪れた。
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小笠原ではポピュラーなカツオドリ。
だけど3月はまだ繁殖シーズンではなく、最初はたまに遠くの空をひとりで飛んでいるのを見かけるばかりだった。
ついに間近でみられたのは、父島と母島を結ぶ「ははじま丸」に乗っていたときだった。
デッキで揺られ1時間以上ひたすら海を見つめていたとき、カツオドリが船の近くにやってきてしばらく並走してくれたのだ。
どうやら船に驚いて水面に躍り出るトビウオが狙いのよう。
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写真としては曇り空が残念なのだけど、青天時の小笠原の紫外線量を考えるとこの日は曇りで良かったと思う。晴れていたら、早々に客室に避難してせっかくの出会いの機会をふいにしていたところだった。
何が幸いするのかわからない。
わからないけど、野鳥観察においては待つことが大事みたいだ。
一方カツオドリはというとこの日は待ったあげく不漁だったようで、しばらくしたら船を離れ大洋の向こうへと消えた。
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