20240710

朝起きて、米、味噌汁、もずく、目玉焼き(今日は焼く事に成功)、納豆という朝飯を食べていたところ、ふすま一枚隔てた隣にいる同居人からLINE通話あり。曰く、「コロナになったかもしれない」とのこと。喉がやや痛く微熱もあると主張。病院を予約したので仕事を休むそうだ。

昼間、タコライスのテイクアウトを待ちながら電話してみたら、陰性だったと教えてくれた。そんな気はしていた。なぜなら同居人は栄養という概念を理解しておらず、辛ラーメンと餃子で人間は生きていけると思っているからだ。そして風呂に入っていない体で穢すのが嫌だからと、ほぼ毎夜、フローリングの床に毛布を敷いて眠っている(彼は朝シャワー派である)。床にはモノがゴロゴロと転がっており、掃除された形跡はあんまりない。そりゃ喉も痛くなるし体も辛いだろう。

同居する人間として、人間らしい生活を教えてあげた方がいいのだろうか……と思っていたら、タコライス屋の窓が開き、右手首に小さいタトゥーの入ったお姉さんがタコライスを差し出してくれた。
ご飯少なめ、パクチー抜き、ホットソース追加がお気に入りである。今日はホットソースが付いていなく、まるで凪いだ海のような味であった。ころころ変わるサイドメニューは、最近ナチョスであり、これによってオペレーションが早くなったと思われる。

帰り道、夕飯にそうめんは有りや無しやと考えていたら、目の前のドアに「5号車3番ドア」を示す点字が貼られているのが目に入る。やや黒ずんでおり、いったい何人がこの点字を指で読んだのかなあと思う。点字の触り心地が好きで、見るとつい触りたくなる。私が消耗させるわけにはいかないので見るだけにしている。

都知事選の話が賑やかだ。都知事なんて決まってしまえば、みんな誰が都知事だったか忘れるくせに、後の祭りにずいぶん熱心だ。私が投票した人は当選しなかったし、ネットで騒がれている人も当選しなかった。政治に対して思うところはあまりなく、せいぜい税金が高いなぁとは思うくらいだが、それも福祉のためなので仕方ない。

結局夕飯はそうめんにサバ缶ときゅうりと大葉と茗荷で作った具を乗せたものになった。私には何となく物足りない味だったが同居人には好評であった。私の料理に文句を言ったことがないので本音はわからない。病人食だったと思っておこう。

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