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東京サウナ旅1日目 かるまる池袋

 ――サウナとは
 サウナルームで気持ちよく汗をかき、水風呂で身も心もスッキリさせて、あとは風にそよそよ吹かれながらどっぷりと休む外気浴。
 この3点セットの3セットが基本なので、ぶっちゃけ、"施設による設備の差異"なんてあってないようなものだと思われがちだけど、全く違う、まるっきり違う。なんてまぁ、4年ぶりの東京にて、言葉ではわかってたつもりの事を、体でよくよく理解して、
 ああ矢張り、旅はいいものだと思った1日目でした。

1日目 かるまる池袋


テンションあがってきたのでブレてます

 東京一日目のサウナをなぜここにしたかの理由は、単純、4年ぶりに遊ぶ友達との落合場所で、宿泊も可能だったからです。
 今思えば、夕方までこの大都会で、人と建物の圧倒的パワーを感じていたからこそ、かるまるの魅力を"己の中で引き出せた"気がします。いきなり直行ここに来ていたら、次のように思わなかった。
 ――東京にこんな場所を作ってくれるなんて
 旅の初日という事もあり、カプセルタイプでなくワンルームタイプ、フル電動リクライニングベッドで少しばかり体を休めた後、いざ、サウナへ。
脱衣しながらフロントのスタッフさんの言葉を思い出す。

「薪サウナと蒸しサウナは早仕舞いしますので、どうか先にお楽しみを」

 薪サウナは薪ストーブサウナの事だろうけど、蒸しサウナとはなんじゃらほいと思いながら浴場へ入場すれば――早速答えがありました。
 ――なんだこの縦長のバレル
 樽です、でか! ほそ! なが! な、四角くり抜いたガラスドアがひっついた樽です。それが"俺がかるまるの主役だ"とばかり鎮座してるものだから、用具置き場にサウナハット置きながら、それに目を奪われてばかりでした。 
 ひとまず、定石通りに炭酸泉で、軽く汗ばむ程度体をあたため、体を洗った後、二階露天にある薪サウナへ。
 ――サウナルームが横に長い
 照明は少なく、穏やかに暗い。入口すぐ左横に薪ストーブが焚かれていて、壁一枚を挟んで、五人掛けの席が横たわってます。人一人通れるかどうかのスペース、座れば、目の前にはヴィヒタがたっぷり吊るされている。
 ビックリしたのは目の前の壁の下半分に、鏡が貼られている事でした。並んで座る人たちの足が映るのはもちろん、入口近くの薪ストーブが、赤々煌々と爆ぜ燃える様子が、しっかりと目に見える。
 ぱちりぱちりと火の粉鳴く音、鼻孔を濡らす薪の香り、そして、目の右端に鏡越しみえるストーブの燃える様子。
 ああ――人工的なのに手作りだ、と。メカニカルというより、あたたかな工夫と呼びたいと。
 そんな中、幸運なタイミング、スタッフ様が薪を足す次いで、「薪サウナは熱いので、ドアをあけたままにロウリュさせていただきます」と、サウナストーンに水をかけていただきました。ストーブの音、ロウリュの音、たっぷりと体をあたためたあとは、縦型丸状透明な、バイブラが底から激しくたちのぼる、14.7度の水風呂でしっかり体をひきしめる。
 すぐ近くにごろりと寝転がれる簡易ベッド、そこにねころがった時、四角く切り抜かれた空が、木の枝ごしに見える。
 ――池袋なのに、この四角形だけ別世界みたいだ
 水風呂と露天風呂のバイブラの音が、心地よく、鼓膜と肌を震えさせる中、ただサウナや水風呂をおくだけじゃ、この"空間"は作れないんだとふと思い、冒頭の感想に至る訳です。
 で、ここまで書いて思いました。
 感想がなげぇ。
 あくまでこのサウナ日記は、ぺちぺち写真貼って軽く感想書くだけの予定だったのに、このノリを明日からも続けるのしんどいので軽くします。
 ケロサウナ! いい香り、丸い窓からみえるただのビルの窓が素敵にみえる! 
 問題の蒸しサウナ、あっつい! 狭い! でも高さがあるから圧迫感ない! なんか蒸気! 凄く熱いのに呼吸が全く苦しくない、息をするだけで水分補給してる感じ! "苦楽を共に"を御用しそうな、究極のおひとり様スペース!
 シングル水風呂、あいかわらず身がぎゅっとひきしまって、そのあとすぐ27度の水風呂入るの体がほぐれてきもちいい! ベランダっぽいところの外気良くスペースのトトノイスで、首が斜めるほどに体がだらっとととのった!
 ――でした
 サ飯は以下、ジンジャーハイボール、生姜もろみ、うずらとチーズの味噌漬け、そして親子丼でした。



 ふわとろ親子丼ってやわらかすぎると卵雑炊もどきになりがちなんだけど、かるまるさんの親子丼は、鶏肉は噛み心地よく、卵は形作られるギリまで加熱され、ごはんが出汁でふやけず、出汁をまとっていて、しっかり丼。全てあいまって旨味柔らかな一杯で、おかげさま、三つ葉のさわやかさが際立ちます。
 サウナ旅一日目は最高のスタートを切りました。明日からは500字でまとめるんだぞ俺。
 








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