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ほっとすること、なんですか?

みなさん、週末いかがおすごしですか?

この感覚、なかなか久しぶりでした。というのも、日本到着後結構やるべきことがあったのが落ち着いたと思ったら、やはりこういうときにも動いている(在宅にしろ企画や作曲などをしている)人はいるわけで、帰省終了の目処が立つタイミングと企画のタイミングが合えば…という連絡をいくつかいただいて、その日のうちに!と言われた分の録音や履歴書最新版の作成などを進めていたのです。

こういうこと、イタリア生活でわりと多かった。。

こうしてまた遠くにいる人を思い出して可能性を与えてくださるというのはとてもありがたいことであり、こういう出来事がワクワクさせてくれたり、歌唱はじめ色々なことの気づきを与えてくれます。

▲今回も例に漏れず。今回は企画のコンセプトに合わせた曲選び、合わせる、また曲を選び直す、録音する…を数時間で完結させたかったのでそれがよい刺激になったようです。

今日は今日でリモートワークをすませ、夕方からわたしの休日が始まりました。

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▲帰省のたびにこれをやっている気がする…

帰省当日まで仕事、というような生活だったのもあり、イタリア生活で料理というのはゆっくりとするものではなかったけれど、わたしにとって料理とはここ何年も「いったん注意を仕事から逸らす、瞑想のようなもの」でした。

▼指先の感触や敷き詰める工程、パチパチという音が楽しい気持ちにしてくれる餃子はレギュラーメニュー。母と2人の日には焼く前に「こんなに食べるの?!」と笑っていた母も「え…もうないの?」と言っていました。笑

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帰省前の生活はおつかいを市場でする時に1.2週間分の献立をおおよそ決めて一気に食材を買う、ある程度作り置きをして、あとは毎回一品二品作り足して食べる、というような感じでした。

身体が楽器、ということで1日30 品目。1.2品目がノルマのように感じることも。笑

それが、今回少し長めの帰省をすることにして、それからたまたま自宅にいた方が良さそうな状況が重なって、ビデオレッスンを本格化して…日本でも変わらず料理は兼瞑想コンテンツでした。(もう一つ、食材から季節を見失わないようにするというのもあったなと書きながら思いました。)

そこからそれまで毎日の平均移動時間が3.5時間だったのがゼロの日も増えて、新しいことの最初のバタバタも落ち着きだして…

久しぶりに、ゆっくりと、何か好きなものを作ろうと思いまして。

近くに住む祖母に何か洋風で力のつきそうなものを食べさせたくて、ラグー(ミートソース)他を作ることにしました。おつかいは平日に済ませておきました。

材料を刻む音を聞いて、なるべく真四角になるように刻んだニンジンをてのひらにのせて眺めてみてみたり、ニンニクや葉っぱやワインの香りをかいだり、イタリアではスーパーに山ほどうっていたトマトソースを作ったり、お鍋のふちをときどき混ぜながら、仕事とはなんの関係もない本を読んだり、かき混ぜるたびに味見をしたり(これはいつも。笑)

いつもは簡単だからと無心に作るものだけれど、一つ一つに癒しを感じました。換気に窓をあければ、近所のこどもの声がする。これもまた癒し。


入浴剤、プレーンな香りのボディークリーム、好きな肌触りのハンカチ…などなど


迎え入れたときには癒しを意識していたはずなのに、使っていた時には流してしまっていたことに気が付きました。それでもきっと無意識に癒しをもらっていたのだと思うけれど、あらためて味わえば心に広がるふわっとした気持ち…。

本も1ページ1瞬きではなくて、焦らずゆっくり消化しながら読む。きりが良いところまで読んだ本をいったん閉じて、おなべをまぜにいく。煮えたかどうだか食べてみよう。

料理をする、が手段ではなくて目的になる時間が増える予感がしています。きっとそういう人、他にも多いでしょうね。

こんな時だけれど、週末の数時間は不安な気持ちやどんどんはいってくる情報(正しく把握して心を落ち着けるのが良い時もありますが)をちょっとおいておいて、"いま身の回りにあるほっとすること"に身をゆだねてみてくださいね♪

"ほっとすること、なんですか?"

本日のBGM


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