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「こんな仕事が得意です」ご説明用記事

今回は、前回わたし的履歴書で書いた
私の仕事紹介の続きです。

こんなマインドで仕事しているので
ご興味のある方はぜひご一読のうえ、ご相談ください。

言い訳チックな?前談

「職業はデザイナーです」というと「アーティストだね〜」とか「絵がうまいんでしょう?」、「美術部だったんでしょう?」「センスがいいんだね」などと何万回言われたかわからないのですが、
私はもともと企画・編集者志望、営業上がりのデザイナーです。

確かにものづくりは好きですが、デザインの仕事を続けている理由は
作るのが好きだからではなく情報整理が好きだからです。
感覚的なセンスや視覚的なバランス感覚の有無も関係あるのかもしれませんが、個人的にはビジネススキルとセンス(気の利かせ方)の方が大事だと思っています。

個人的な特性で言うと
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(好きですが)に飾られるような、またはデザイン賞をとるようなモノは私には生み出せないかもしれません。

でも、実用的ながらも美しさやスッキリさ、シンプルでわかりやすいモノを作るのはトクイです。

そのため、なんでもいいからデザインの仕事がしたい!訳ではないです。
またロゴデザインや世界観をゼロから作る系よりは、イメージが確率・共有できているものを展開・発展させていくのが好きだなと感じています。

明確な指標のあるゴールの中で、ゆるく完成に向かうのが好きです。

ですので

  • こんな行動を促したい

  • こんな悩みがある

  • お客様の不満を解決したい

  • こんなことを伝えたいのだがどうしたら良いか?

お困りのクライアントさんの状況をじっくりヒアリングします。

そして、デザインや構成を考える以前にまずは徹底的に情報収集をします。
(まあ大抵のデザイナーさんはみんなやっていると思うので偉そうに言うことでもないのですが。)


これは他社リサーチなどの表層的なことだけでなく、

そもそもその業界の発端ってどんな?
そのものごとの由来は?アピールの方法はあっている?それによって具体的にどんなゴールを描いている?

と、かなり深く深くまで依頼者を研究します。

そして、見えてきた仮説と企画案をもとに、かなりロジカルに
デザインの大枠を決めていきます。

アウトプットの過程で、適任がいて予算が許せばイラストレーターやカメラマンを外注することもあります。
なので私はデザインしているというよりはデザイン・コンサルティングしている意識が強いです。

クライアントの相談にのりながら見せ方・伝え方を一緒に作っていく。その先でデザインによって問題が解決した時に
この仕事のやりがいと喜びを感じます。

細かすぎる改善の具体例紹介

直近であまりわかりやすい例がなかったのでかなり細かい具体例の紹介になりますが

「わかりやすさ」をポリシーにかかがげ、色々なテクニックをちりばめていると言ってもなかなか伝わらないので、具体例を紹介します。

(ビジュアル作りの解説などは下記ポートフォリオサイトをご覧ください。)

https://www.foriio.com/works/178947


今回はもっと細かい視点のものを解説したいと思います。
直近で携わらせていただいている某会社のレシピ表のデザインにて
お客様の困った!のお声があって「こんな改善提案をし、解決しました」という事例を2つ紹介します。

1.わかりやすい見せ方で解決

直近で携わらせていただいている某社のレシピ表のデザインにて
電子レンジの加熱時間が500w(ワット)基準で書かれているが、うちのレンジは600wなので600wの場合の加熱時間も表記して欲しいというお声がありました。
会社としてはまず、このレシピのユーザーさんの中で500w600wレンジのお客様の定数をそれぞれデータ化し、どちらも一定数いるので改善しようということになった。

ただ、レシピは印刷物なので文字数に限りがある。
その中でどう伝えていくか、上部に計算式を入れるか…など様々な案が出た。

チーム内でいろいろ話し合った内容を、こうしては?と提案し最終的に私の案で決まり、反映に至った。あまり勝手に公開していいのかわからないので会社が特定されないようなごく一部の情報にはなりますが、
後日のアンケートでは

記載があると嬉しいのお声が70%の回答!
「もうワンステップ必要で不自由していたところ、表示が加わって大変助かった」
「細かいところにも親切にわかりやすくしようという気持ちが伝わった」

お客様アンケートより一部を主旨を変えずに紹介(削除依頼あれば消します)

など、プラスの結果を出すことに貢献できました。

このようにデザインだけでなく表記の見え方レベルまで細かい配慮をして提案しています。

2.さらにより良く!改善の提案も

こちらは「めんつゆ」の事例。
調理で欠かせないめんつゆですが最近は様々な濃縮の商品が販売されていて、ご家庭にあるのも千差万別。

もともとは特に利用している方が多い、3倍濃縮のめんつゆを基準にレシピを記載しており、2倍濃縮の場合については「※2倍濃縮の場合は~」と注記で別途記載していた。

しかし、こちらも印刷物の限られたスペース。いかに全体の文字数や情報整理を図るか(ひいてはお客様の調理に時間がかかることによるストレスを減らす)動きの中で、見せ方にこんな工夫をしました。

2倍と3倍の頭は揃えつつ、(カッコ)で全体を括ることでスッキリと見せつつも「こっちの場合はこうですよ」というのを伝える提案。

議論の過程で出ていた左下の(2倍濃縮)だけカッコで囲う表記だと、2倍濃縮と3倍濃縮を両方入れてしまう、お客様の失敗体験に繋がりそうという考察から

最終的に右の案が採用された。

注記で※2倍濃縮の場合は~と書いていた頃よりも文字数の削減にも成功し、結果としてスッキリと見せながらも意図を汲んだ見せ方が提案できた。


まとめ

かなり細かい事例でしたが、私のデザイン配慮はこのような視点で、細部まであらゆる箇所に施しています。

ですので(クラウドワーク系で価格崩壊が著しいデザイン業界ですが)
ぺろっと「安く・早く・とりあえずいい感じに~!」みたいなオーダーは私は苦手です。

それもう私じゃなくていいじゃん…と思ってしまうし、気持ちも消耗するのでそういう働き方はやめました。

「友達だから安くする」のもやめました。
技術料は勉強とスキルの蓄積の結果なので、深い分析が必要とされるものづくりに対価を支払うことに理解のある人と仕事がしたいです。

ワクワクする仕事で安く受ける場合もありますが、それはこちらがお金以外の価値を感じる仕事の場合であって
安売りする気はありません。
(とはいえかなり自分のデザインレベル相応の額で請求しているつもりです)

せっかく正社員をやめて自由な働き方ができるようになったので、
適性価格でオーダーメイドでこそ、一緒にお仕事してみたいと思ってくださる方と、ものづくりがしたいなと、今は思っています。

ありがたいことに、これまでのお仕事の関連でたくさんつながりもあるので
イラストレーターさん、カメラマンさん、ライターさんは必要に応じてピッタリの方をご紹介することもできます。

それがむしろいいね!と思ってくださった方。
お気軽にお仕事のご相談、お待ちしております!

正式な肩書きとしての経験年数は、編集2年、営業2年、デザイン8年ですが
履歴書に含まれない実績ではどの視点も並行して働いているので10年以上になります。(2023年現在/アシスタント時期も含みます)
情報を整理するという点から冊子やカタログ、雑誌などページもののAdobe InDesignを使ったエディトリアルデザインを得意としてきました。

印刷物のDTPデザイン、バナーなどのデザインができます。

詳しい実績は下記ポートフォリオサイトをご覧ください。
https://www.foriio.com/asamix068

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