見出し画像

真夜中の非通知電話


 最近、夜中に非通知で電話が掛かってくる。1週間で、5回ほど。


初めて掛かってきたときは、ZOOM中だったので、画面に非通知と表示されていたけれど、慌てて出てしまった。

「もしもし、もしもし」応答しても、相手は無言だった。

ハイ、不審な電話決定!

 スマホの設定から、不審な電話は消音にする。本当に、今の世の中は便利になったものだ。

番号が分かれば、着信拒否にできる。
仕事用の固定電話にかかってきた電話も、いったんスマホに転送して、相手を確かめてから出るようにしている。

ちょっと横柄な態度で掛けてきた営業の電話も、切ったらすぐに着信拒否に設定しておけば、その後は煩わされる事は無い。 

 話を戻そう。

そう、非通知電話である。こういう電話って、だいたい、不倫してる相手の奥さんとかがさー、掛けてくるのが定番じゃない?(テレビの観過ぎじゃね?)

でも、生憎不倫なんてしてないから、心当たりはない。相手が男性だったとしたら、心当たりが全くないわけでもないような…いや、無いな!

 わざわざ非通知で掛けてこなければならない事情って何なのだろう?
仮に嫌がらせのつもりだったとしても、私のスマホが鳴る事は無いし、後に履歴として、非通知での着信履歴が残るだけ。

何か言いたい事があるのならば、正々堂々と、非通知でなく掛けてくればいいのにと思う。

真夜中に、どこかで誰かが掛けている非通知の電話は、一切音を立てることもなく、夜の闇の中に吸い込まれていく。

掛けている本人が、その事を自覚しているのかどうかはわからないけれど、そういう全く生産性の無い行為に思いを馳せて、少し切なくなる。

もし、どうしても夜中に寂しくなって、誰かの声を聴きたくなって、それでも勇気が無くて、ジレンマに駆られて非通知で掛けているのかもしれない。そうやって、少し好意的に解釈してみたりもする。


まあ、でも嫌がらせのつもりで掛けてるとしたら、許さないけどね。

追記:
もう一度だけ、チャンスをあげる。
そう思って、不審な電話の設定を解除して、掛かってくるのを待ってみた。

待つ事一日足らずで、掛かってきた!
「もしもし?」しばし待つ。無言の数秒が流れる。こちらから切らずに待ってみると、切れてしまった。

はい!もう迷惑電話決定ね!!
どこのどなたかわかりませんが、もう二度と着信音を鳴らす事は出来ないから。
 



 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?