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8月15日終戦。来世のダーリン

今日は終戦記念日。

記念日…
しっくりこないけど…

私が出会った
職場での
一番の推しの話し。

もういない。

推しになったのは
選ばれてしまったからだ。

これは明るい話しだ。

ある年の2月。

私の職場初日。

初めての職種
異様な感覚
視覚
臭覚

なんだか分からない初日。
今でもよく覚えている。

今ではスイッチの切り替えすらも
いらなくなった職場。
当たり前のようにいる職場。

当たり前だけど必ずあるのが
初日。
何もかもが初体験。

私の初体験の相手に
指名されてしまったのが


くまのプーさんに似た
優しい優しい利用者さん。

下手くそな
お風呂介助も
車椅子の操作も
会話すらもできない
私の相手に
選ばれたのは
今思えばよく分かる。

器が大きい。

焦る私に気にする事もなく
笑いながら
のんびりと
構えてくれた大好きな利用者さん。

私は仕事が大好きだ。
いや、嫌いだ。
いや、好きか。

色々だ。そりゃ。 

沢山の人に

数えきれない優しさで
本当に愛情深く
利用者さんに
支えてもらっている。


私はその初体験の
利用者さんにだけ
ヒヨコの話を
いつからか、吐露していた。

特になぜだか
不登校の事は周囲に言えず
その当時から
その人にだけは言っていた。

さすがに四年間、
毎週、数回会えば
よく分からないけど娘のようになる。

娘だと思っていたのは私だけで、

   「生涯貴女を愛す。」

と、いつの間にか
私に対して口達者にまでなった 
その利用者さん。

「私も愛しているよーーー」

いつでも笑う。

娘のつもりで言って
ひいきしていたのに。
ね…ピンク。 笑


冥土の土産はどうでしたか?
私良い贈り物をできてるといいな。

今日は終戦記念日。

その利用者さんは
ヒヨコの事で悩んでいる私に

臥床して握手して
必ずの一言。
「絶対に来週も生きててね!
お互いにだよ!」
と二人で笑う合言葉は13時。


私に一度だけヒヨコの事を
言ってくれたことがある。


私は、ずっと忘れない。
絶対に、忘れない。

私の事をいつの間にか
そういえば

名前にさん付けで
呼んでくれてたなぁ…
ダーリン…

あ!そうだ!   

ダーリン!!

ダーリンって私呼んでたよね!
ピンクは知っている。やば。

利用者さん改め
私のダーリンは
来世のハニーに言ってくれた。


「学校なんて行けなくても大丈夫。
僕の時代は毎日毎日空襲から
走って逃げているだけの日々だったよ。今はいい時代だから大丈夫。」

私の大好きなダーリンは
その時だけ
そう言って

もう、
ヒヨコの学校の事などは一切
聞いてこなかった。 


生まれ変わったら
私と結婚したいと言っていた。

ダーリン…その言葉
生まれ変わって会った時に
勝手に忘れてるのやめてね。

戦争の中生き抜いた利用者さんは
生涯残る
記憶と傷
今の時代の豊かさと矛盾。

そして恐怖。

沢山の貴重な話しを教えてくれる。

でも、
それは只聞いてるだけの事…

耳から入る出来事は
私にとっては経験がない。

私自身が持つ色彩では
想像が追いつけない。

なぜ今、笑っていてくれてたのか…

敬意しかない。


戦時中を生き抜き
その後の人生の中で
戦争よりも辛い思いもする。


それでも生きる。

そんなドラマなら
録画もしたくない。

でも最後にダーリンとハニーは
    両想いだったよね。

ダーリンが
来世の私に会いに旅立ったことを

ホウレンソウとしないで

私の仕事が終わってから
教えてくれたピンクに感謝。

愛だぜ。

ダーリン、ヒヨコが見える?

この子がいつも話していた
ヒヨコだよ〜。

身体も自由になって
私の事も忘れてさ
元気でいるんだろうね。

ダーリン!
哀悼の意をこえて愛してるよー!

平和なのか殺伐としてるのか
今現在我が家ですらゴタゴタだけど
そんなことはダーリンから見たら
笑ってるんだろうな〜。

本当に感謝しています。
結構しょっちゅう思い出しています。


今も支えになっています。

ありがとうございます。
水曜日がんばります。

ピンクも来ます。多分 笑




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