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新型コロナ対策に伴うマスクUXの不可逆な流れ

無理矢理UXと付けてみました。
新型コロナの影響で私たちのマスク着用生活はそろそろ半年を過ぎようとしています。
半年どころかこの先2,3年はこのままなのではないかと感じています。

まだ肌寒い今年の春先、スーパー、コンビニ、ドラッグストア等の店頭から使い捨てマスクが消え、たまに入荷するマスクを買うため早朝から行列する人たちの姿が報道されたりして、どんなものでもいいからとにかくマスクを入手できるだけありがたいという状況でした。

私は花粉症がひどいので、毎年箱でマスクを購入している為、50枚ほどの備蓄がありました。そのうち供給が戻るだろうと楽観視していたのですが、なかなか供給が戻らないうちに備蓄マスクが残り10枚になったときは仕方なく、Amzonでよくわからないマスクを購入しました。

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そういえば、過去に仕事でいただいたけれど使う機会はなさそうだなと思いつつも取っておいたマスクがあったなと、探したり。

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近所のスーパーやドラッグストアに布製マスクが並び始める

それから間も無く、近所で布製のマスクが「お一人様1点まで」という注意書きとともに並び始めました。
日本製かどうかに拘っている余裕などあるはずもなく、店頭にあれば買う、という感じでしたね。

布製マスク使ってみてこれはいいなと思いました。
何度も洗って使えるので、備蓄マスクの残り数をそれほど気にしなくて済みます。使い捨てマスクの価格高騰や買い占めが減るなと思いました。

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余談ですが、こんなみたこともないトイレットペーパーが売られていたり、紙の箱ではなくビニールの袋に入っている知らないメーカーのティッシュペーパーがありがたかったことがありましたね。

頑張ればトイレットペーパー5個分が1つにできたり、いちいちティッシュペーパーを紙の箱に入れてカサばらせなくてもいいってことを気づかせてくれました。

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更に余談ですが、喋り仕事や運動等をする際、マスク着用はとても息が苦しくて頭がボーッとします。辛いなあと思っていたらこんな物を発見しました。嘘のように息がしやすくなりましたのでおすすめです。

3Dインナーマスク
※日常生活には要らないかもしれません。

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供給が安定すると、多様性が生まれる

マスクを着用する生活の長期化が避けられそうもない中、布製マスクが潤沢に供給され始めると、カラーバリエーションが豊富になり始めました。
早速ラベンダー色のマスクを見つけ、買いました!白いマスクと違い、病気っぽくなくて心が明るくなりました。

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それと同時に、プリントものや、刺繍、レースが施された女性好みのマスクも登場しました。
「顔にパンツ履いているんですか?」なんて笑われたこともありましたが、白いマスクで心が殺伐とするよりも華やかで素敵なマスクをしたら、鬱陶しいマスク必須生活も少しは楽しくなるではありませんか。

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更に様々なデザインのものが登場し、ちょっと時間ができるとネットでレースや花柄のマスクを探すのが楽しみになったほどです。
女性用デザインのマスクはAmazonよりも楽天が種類豊富でおすすめです。

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女性誌によるマスクコーディネート

とうとう女性誌によるマスクコーディネートの記事まで現れ、個性を磨くほどにまで昇華したマスク。

笑う人もいましたけれど、心が鬱々とする長期に及ぶマスク着用生活を、「自分好みのマスクで楽しく」に変えてしまうその前向きさがたくましくていいじゃないか!と思うのです。

試しにやってみてください。「今日はどれにしようかな」ってマスクが入っている引き出しを開けてマスク選びをするのが楽しくなりますから!

なんでも使い捨ての文化から物を大切に使うどうのこうのという意見も見かけますが、それはこの際、あまり気にしない方がいいと思います。
布製マスクも裁断した切れ端の布を大量に捨てているのではないでしょうか。

ついにマスク専門店まで登場

9月8日にはマスク専門店が現れました。
Mask.com」というお店です。
オープニングキャンペーンで3,000円以上買うとマスクひとつプレゼントというのをやっています。

早速行ってみたところ、八重洲地下の小さな店舗の前に行列ができていました。
10万円もするブランド物のマスクもあったりしますが、既に楽天の種類の豊富さを存分に味わっていたものですから、ちょっと物足りない感じでした。

スーパーやドラッグストアでの品揃えと比較したらそれはもちろん充実度は比較にならないのですが、充実しているのはあくまでカラーバリエーションで、デザインの多様性はまだまだといった感じでしょうか。
狭い店舗なので仕方がないのかもしれませんが。

行列に並んで、何も買わずに疲れて帰ってきたら、自宅最寄り駅で仮設マスク販売コーナーがあり、素敵で安価なレースのマスクが売っていました。
わざわざ八重洲地下まで行って行列したのに、自宅のすぐ近くで売っているなんて、人生とは皮肉なものです。

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マスク事情は不可逆であってほしい

これまでのマスク事情の変遷をまとめてみます。

従来の、使い捨てマスク(不織布で色は白が基本)

布製マスクの登場(立体裁断で鼻や口にマスクが張り付かない)

多色展開(個々の好きな色を選べるようになった)

機能性の向上(夏に合わせた涼しい素材)

デザインの多様化(柄物、刺繍、レースなど)

ファッション誌によるコーディネートの提案

マスク専門店の登場

人は忘れっぽい生き物ですから、現在マスク事情が充実しているので、ほんの数ヶ月前にマスクを求めて行列していたことなんて忘れてしまいがちです。なのでせめてUXに関わる者として、マスクを取り巻く今回の経緯を思い出し、これからの仕事への心がまえに活かせたら...とか言えたらいいのですが、単純に私個人がとても楽しくなってしまっただけです。

でも真面目に考えてもマスクはなくならない。新型コロナが収束しても、毎年のインフルエンザ流行、花粉症など、一定期間マスク着用ライフを余儀なくされる人はいますので。

それにしてもこの短期間で一気にファッションアイテムに昇華したマスクの進化から目が離せません。
本当の意味で必要に迫られると、人間て何でも短期間で成し遂げられるんだなあ、と改めて実感しました。

日頃の仕事もそうでありたいと思う気持ちと、布製マスクがとても気に入ったので新型コロナが収束しても素敵なマスクは是非ともなくならないで欲しいなという個人的な願いを込めて。
(本当は新型コロナが収束したらレースのマスクは生産されなくなるだろうから今のうちに買い込んでおいた方がいいなと思っています。)

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