余剰9年---7



朝気づかなかった
季節の変わり目に引き寄せられる帰り道

陽が強く刺す季節にうまれたけれど
明るく眩しすぎるその空気のゆらめきが苦手だ

ゆらめいた季節が足を引きずり退散したのち
ぼんやりしながら輪郭の濃い季節が現れる

まだ眩しい朝の陽と毎日挨拶に立ってる人
時間に追われ最速で駆け抜ける日

陽の当たらない帰り道と半透明な風の時間
ゆっくりした時間とあたたかい香りがなびいている

今年も季節が変わったらしい
余剰は無情か、否か

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