余剰9年---18
存在が空中分解してどこにもいなかったみたいだ
結局は承認要求の塊でしかないことに気づいて反吐が出る朝
手放したはずのものを必死に手の中に戻そうとしているみたいで滑稽で、
なんだ人間じゃん
って諦めたみたいな夜をみる
どれも自分じゃないみたいは全部自分なんじゃない
と言われてハッとして
それでも防衛線を築き上げるための言葉を並ぶ
面倒な人間だと、つくづく嫌気がさす
かまってほしいだけじゃない
と頭で繰り返されるのに
口からスルスル言葉が流れて止まらない
全て嫌になって、結局
生きるの難しい
って言い始める。
いつになったら大人になれるのか
ずっとこのままなのか、いつ終わるのか
答えを探す余剰は続く