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人は寝ることを軽視しすぎていないか

隙があったら寝ていたい。

社長である私は、寝ているときとご飯食べてる時以外は大体仕事をしている。何度も言ってるけど、仕事は好きではない。いや、正直に言おう。仕事は好きだ。いや、違う。好きなのはお金だ。だからお金の稼げない仕事はイヤだ。お金にならなければ商品の開発もできないし、パートさんも雇えない。ジリ貧だ。自営業の何がいいって、自分の考えたやりかたで稼げるし、お金の管理や節税も工夫してやれるし、何より、毎日朝早く起きなくてもよい。これが一番だ。毎日朝8時や9時まで寝ていて、二度寝もする。「はー、会社員じゃなくてよかった!!」って、毎日思っている。仕事したくないから、ギリギリまで寝ているけど、さすがにパートさんたちが出勤してくる頃まで寝ていたら、経営者としてアカンだろうから、しぶしぶ起きる。

起きたらもう寝るまで仕事だ。なぜそんなに仕事をするのかって?そりゃアンタ、ギリギリまで寝ているからだよ。できた経営者というのは朝4時とかに起きる。そして誰よりも早く会社に行って、スタッフがくるよりもうんと先に仕事を始めている。なんならトイレの掃除とかしている。それができた経営者だ。私みたいに8時や9時まで寝ていない。

私は店番をしているときでさえ、店の裏で昼寝をこいている。人の集中力というのは一日のうちせいぜい2~3時間だ。集中して仕事して、そんでお昼ご飯とか食べたら、眠くなって当然だろう。猛烈に眠気が襲ってくることありませんか?私はあります。そういうときは、ホント、寝たほうがいい。だって体が眠りを要求しているんだから。「さあ、寝てください。あなたが寝ているうちにしかできない仕事を私たちが今からやりますよ」という細胞のささやき。それが眠気なのだ。だから、寝なくてはいけない。自分の体のために、細胞の働きのために、仕事の生産性のために、寝ること、これすなわち労働の一部でもあるのだ。

大体、人は寝ることを軽視しすぎている。犬だって、猫だって、ライオンだって、昼間でも寝るではないか。それになんだ、あの寝ているときの気持ちよさそうな、幸せそうな顔。誰しも「あぁ、あんな風に自分の好きな時に寝れたら…」と思うはずだ。動物は時間も決めずに、自分の判断で好きな時に寝る。それが正しい生物の姿だろう。だいいち、一度起きたら、夜寝るまで寝ない。なんて言うのも変だ。そんなの誰が決めたというのか。自分の好きに寝たらいいと思う。体の声、つまり、眠くなってくるなんて言うのは、おしっこ行きたくなるとか、汗をかくとか、のどが渇くとか、そういう生理現象なんだから。

眠くなるのを無理に押し殺して起きていること。これは体の要求を受け入れない。ということだから、おならを我慢するとか、そういう状態と同じで、体の内部に影響が出る。本来ならちょっと寝ることで回復できたかもしれないことが先延ばしになって、どんどん積もって、疲労になる。体の不調になると思う。まあ、私はそう思っているから、眠たくなったら寝ることにしている。そもそも、私ができた経営者じゃないから寝るわけなんだけど、結局体が資本なんだから寝ていいんだよ。って思う。そんで、残った時間で仕事したらいいの。睡魔には従う。細胞の声を聞こう。

さて、年齢を重ねていくと睡眠時間が減っていく、とよく言われる。先日も友人が二度寝ができなくなった、と言っていた。二度寝ができないのはイヤだなぁ、でも、それで起きられたら優秀な経営者になれそうだ。そう思って75歳の母に聞いてみたら、ぜんぜん寝ているし、今でもぜんぜん二度寝すると言っていた。その血をひいている私は、まだしばらく二度寝ができるだろう。優秀な経営者にはやっぱりなれそうもないけどな。


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