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焼き鳥屋選びから見た、男女の「好き」の違い

男女平等と言われていても、そこは男と女。機能も考え方もずいぶんと違うように思います。私が、カウンターのお客さんを見ていて思ったのは、男と女では「好き」の種類が違う。ということです。

例えば、浮気をしていたのが奥さんにバレて「あの女と私とどっちが好きなのよ!」と詰め寄られたとします。(ええ!!ど、どっちが好きかだって!?)男の人はこう思うでしょう。だって、「どっちも好き」なのですから、どっちが好き、なんて言えるはずがないのです。

奥さんは奥さんのいいところが、浮気相手の彼女は、彼女なりの好きなところがあります。比べようがないのです。世の奥さん、これは本当です。だから攻めてはいけないのです。本人の意思とは関係なく、遺伝子に組み込まれている「好き」のメカニズムなのです。

女の場合はまた違います。

私とあの女と「どっちが」「より」好きなのか。自分はその女より上なのか、下なのか。決定的に決めなくては気が済みません。

「でも、どっちも好きなんだ」

と、男の人は正直に言ってしまいがちですが、女にとっては不正直の最たるもので、最も言ってはならないセリフのひとつです。正直に言っているのに攻められる。じゃあ、一体なにを言えって言うんだ。男はきっと、そう思うことでしょう。女はこう思っています。私はあなたが一番と思っているのに、そのあなたが私を一番と思っていないなんてどういうこと!?私たち、お互い一番同士じゃなかったの!?裏切りだわ!?そんな悔しさと悲しさ、そして怒りが爆発するのが女という生き物なのです。

これは、浮気の傾向からも分かります。女の浮気は本気に移行しやすいです。男は浮気がバレると家庭に戻りますが、女は浮気がバレなくても自分の気持ちに嘘をつけなくて、離婚するのです。一番の人が登場すると、もう二番以下と一緒にいることができなくなってしまう。これが女の正直です。

この、男女の好きの違いを、分かりやすく焼き鳥屋で表現してみました。

一番好きな焼き鳥屋 「とり繁」
二番目に好きな焼鳥屋「まさ鶏」
三番目に好きな焼鳥屋「チキン亭」

というのが女的目線の焼き鳥屋選びです。順番が付いています。

唐揚げがおいしい焼き鳥屋 「とり繁」
肝刺がおいしい焼き鳥屋 「まさ鶏」
おねえさんがかわいい焼き鳥屋 「チキン亭」

と、順番を付けずに、それぞれの好きなメニューで選ぶのが男的選び方かなぁ、と思います。

でもその選び方、べつにどっちも罪はないんですよね。好きって感覚は、自然な感情のはず。男は男の好きを、女は女の好きを謳歌したって、いいんじゃないでしょうか。好きという感情が不自由だと、いろんな歪みが生じて来るように思われてなりません。

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