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細川博司をほめるnote

 昨日の日記はTwitterで「細川さんをほめてます」と書いてリンクを貼ったのに、読むと「八割麻草の体調悪い話やんけ」と本人に不評だったので、今日はほめます。

 あのねー、あのマジすごいんすよ。劇団バンタムクラスステージの主宰であり作演出家の細川博司ことほっそんはすごい脚本演出家なんですよ。ぼくが出会ったのは2015年、ちょうどウツがひどくなって薬が合わなくて「アウアウアー」ってなってた頃だったんだけど、ほっそんと会うとまあ話が終わらない終わらない、お互いの好きなものが似ていて、でも知識はちょうどいい感じにズレていて、飽きない。これ重要です。

 ほっそんのガンダムに関する知識は相当なもので、第一回の麻細でゲストに水島精二監督を呼んだら一時間くらいダブルオーのことを続けて質問していて「よくそんな疑問に思うことがあるな」と感心するくらい。何よりもぼくが尊敬する講談師七井コム斎さんを教えてくれたのもほっそんなので、ものすごく感謝している。えらい。

 そして作る舞台がすごい。アリスインで「上演すれば大入り間違いなし」の看板になってしまった『魔銃ドナー』シリーズはもちろんのこと2016年に再演された『ルルドの森』ではリンチとクローネンバーグとフィンチャーの3デビッドが舞台の上で華麗に踊っていて感動しながら腰を抜かしたし、2017年の『サンサーラ式葬送入門』を観たときの衝撃は未だに覚めておらず物語構造の影響下にあり、2018年の『高額時給制アシュトレト』を観て「時系列ってここまでいじっていいんだ!」と脚本構造についてもいくつもの発見を与えてくれた。

 もちろん脚本だけでなく演出も冴えていて、ぼくの脚本作品を気分よ〜く噛み砕いて(これ重要)たくさんのお客さんが楽しめるものにしてくれるけど、けっしてお客をバカにせずにソリッドに締めるところは締める。

 で、そんなほっそんの演出法をぼくは「細川流演出術」と呼んで継承しているのです。勝手に。で、継承者の一人として布教せんと始めたのが第二回麻細「ミザンスの会」なわけです。麻細自体は「こんだけ喋ってるのに誰も聞いてないのはもったいない」と思って始めたイベントなんだけど、これが「ほっそんの演出や脚本についての色々を、現場にいる人間だけが知ってるなんてもったいない」に変わったのはやっぱりほっそんがすごいからです。ほめてる。

 そんなほっそんと麻草がお贈りする見学式ワークショップトークライブ麻細あが、2019年12月28日18時半より開催されます。すごい。チケット予約受付中です。予約はこちらから。

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 こうしてハードルをガン上げして、細川さんの引き出しをどんどん開けさせて、追い詰めて追い詰めて、更にすごいモノをお客さんに見せていく会です、お楽しみに!

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