「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」について

こんにちは。

「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」
・10thシングル「何度目の青空か」のアンダー曲
・センターは井上小百合
・作曲は三輪智也さん

 2014年の楽曲ですが、一番思い出すのはなぜか2018年の夏に行われた6thバスラです。バスラとは言いつつも、「ジコチュー」と「三角の空き地」を引っ提げて、基本的には選抜隊とアンダー隊が神宮と秩父宮で交互にパフォーマンスをするという珍しい構成でした。
 井上小百合さんは基本的には選抜隊にいるのですが、1日目、アンダー側会場でこの曲のイントロが流れた瞬間、メンバーの列を割って登場しました。

 もうこの曲の真ん中だけは誰にも譲らないという気合、殺気のようなものが見えた。

 井上小百合さんと樋口日奈さんだけはアンダーブロックにも少し登場する構成になっており、結果的に2・3日目は「咄嗟」ではなく「ここにいる理由」「不等号」をパフォーマンスしましたが、一人で温泉トリオ分をカバーしたということになりました。

 井上小百合さんは、ブログだったり乃木坂工事中の楽曲投票企画であったり、事あるごとにこの曲への思い入れや当時のアンダーライブに対する想いを熱く語ってくれました。
 個人的には、単純に曲のクオリティとしてもこれぞ乃木坂って感じがあります。アンダーらしさとかを飛び越えた乃木坂らしさを感じることができる曲。イントロ・メロディ・ダンス・衣装・歌詞どこをとっても、切なさ・かわいさ・かっこよさを感じることができる。イントロのうずくまりながら移動する振りが特に好きです。

 さて、本人の気持ちもそうですし、ファンから見ても「咄嗟」といえば井上小百合、
井上小百合といえば「咄嗟」みたいなところがある。これは異論ないかと思います。

 乃木坂46は長年に渡る卒業ラッシュが続いていますが、メンバーが卒業する際、それがどんな辞め方であろうと、できる限り最良の送り出し方を模索して実行に移す傾向があります。卒業コンサート/卒業セレモニー/全体ライブの一部をセレモニー化/アンダラ兼卒業ライブ/アンダラの一部をセレモニー化みたいな。

 そういう時に、やはり名刺代わりの一曲があるのとないのではだいぶ違うと思います。ソロ曲をもらえるメンバーはほんの一握りだし、卒業ソロがあったとしても全体曲でセンター曲を持っているというのはかなり大きい。一人だけドレスを着て、周りのメンバーと一緒に最後のパフォーマンスをするなら「この曲」というのがほしい。

 そう考えるとアンダーを経ずに選抜に定着するのはリスクもあると感じますね。アンダーセンターというのは、この名刺代わりの一曲を手に入れる最大のチャンスだからです。最近は、その保障として期別曲を充てている感もあります。
 4期生でいえば、アンダー未経験で期別曲センターという人がたくさんいます。
・掛橋沙耶香「図書室の君へ」
・早川聖来「Out of the blue」
・田村真佑「猫舌カモミールティー」
・筒井あやめ「ジャンピングジョーカーフラッシュ」
 とはいえあくまで期別曲ですし、これが本当に自分の代名詞になるかどうかは、自分次第ですよね。ただ真ん中に立っていればいいという訳ではないのは当然。
 いつか来る卒業のことを考えながら日頃の活動を行うのはあまりよくないかもしれませんが、グループとして最高の送り出しを心がけているだけに名刺代わりの一曲はぜひとも早めに手元に置いておきたい。それはメンバー自身もファンも一緒じゃないかなと思います。

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