嘘はとびきりの愛だ

 雑記です。

 2023年12月31日、テレビに紅白歌合戦を流していました。いろいろ作業しながらだったので全然集中して観ていないのですが、YOASOBIの「アイドル」が一番盛り上がっているように見えました。現役アイドル大集合的な演出で、乃木坂46のメンバーも何人か出演していましたね。【推しの子】というアニメの存在は知っていたものの観たことがなかったので、この流れで年明けに観てみました。事前に想像していたようなアイドルのサクセスストーリー的なものとは全然違っていましたし、特に情報断ちをしていた訳でもないのに「推しの子」というのがダブルミーニングであることすら知りませんでした。時代に取り残されすぎている。本当にアンテナ張ってないことは入ってこないものですね。作品自体はとても面白くて一気に見終わってしまいました。漫画はもっと進んでるんだろうけど、アニメの続きを楽しみにしておきます。

 主題歌がYOASOBIの「アイドル」。英語版のMVもあったので観てみたのですが、これが凄かった。もう話題になりきって周回遅れであることは十分承知していますが、特にサビの入りの語呂の合わせ方とんでもないですね。英訳はKonnie Aokiさんという方らしいですけど、プロの仕事って感じです。
・日本語詞「誰もが目を奪われてく」
・英語詞 「That emotion melts all hearts, all eyes on you」

 やっぱりこういうアイドル・J-POP(一括りにされたくないだろうけど)・アニメみたいな複数ジャンルをひとまとめにして海外から人を連れてこられるコンテンツは強い。そりゃ乃木坂もtiktokで踊ったりするわけですね。

【推しの子】にハマっているという乃木坂のメンバーもたくさんいるみたいで、賀喜遥香さんも以前メッセージで星野アイのイラストを送ってきていました。当然フィクションはフィクションとして受け取るし楽しむのが普通だけど、とはいえアイドルの子たちがこの作品における業界の描かれ方や「嘘」の取り扱い方について、どう思うのだろうかと少し気になったりもしますね。まぁ、これを純粋に楽しんでいるアイドルは精神的に健全なんだろうなという気もしてきます。

 業界の闇とか「嘘」とは少しずれますが、年を跨いでも結局自分の中の乃木坂46への違和感は拭いきれませんでした。掛橋沙耶香さんや早川聖来さんのことを想うとグループの全活動を手放しに肯定できないのは確かで、年末のCMで「私たちが乃木坂46です」という言葉をなぞったり、ブログで各メンバーが「2023年はいい一年でした」みたいに総括されるとちょっと困ってしまう。いなかったことに、無かったことにされそうで、うっすらとした違和感を覚えてしまう。裏側がどうなっているのかも分からないし、メンバー自身はそう言うしかないのも分かるだけに、自分の中で消化するしかないのだけど、消化しきれない。「ほとんどのことは時間が解決する」というのは自分の信条ですが、これは例外かもしれないなーなどと思いながらの年末年始でした。


 そういえば紅白歌合戦で乃木坂46がパフォーマンスした曲は「おひとりさま天国」でしたね。個人的には絶対に「人は夢を二度見る」が良かったのですが、どうもあまり人気がないみたいで残念です。でも紅白歌合戦というまたとないチャンスに、井上和さんの顔面に賭けたくなる気持ちは分からなくもない。そもそも誰が曲を決めているのかも知りませんが。

 それではさようなら。

顔面


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