「あの光」について

 こんばんは。

「あの光」
・36thシングルのユニット曲
・メンバーは池田瑛紗、伊藤理々杏、井上和、岩本蓮加、賀喜遥香、田村真佑
・作曲はBASEMINTさん

 BASEMINTさんは「ゴルゴンゾーラ」「大人たちには指示されない」以来ですが、全部作風が違う。こういうコンセプトありきのメンバー選出は嬉しいですね。ユニット曲のお手本のような作品で大好きです。

■声
 1番Aメロの「引き寄せられる」の「られる」の声・ハーモニーの美しさが全てと言っても良いかもしれませんが、一番感じたのは賀喜遥香さんの声の素晴らしさですかね。いろんな声質のメンバーがいる中で、芯というか拠り所になる真っ直ぐさがある。全体としては、井上和さんメインかつアニメ声っぽいメンバーが複数いる中、ストレートな声をしている伊藤理々杏さんと賀喜遥香さんが引っ張っている印象です。

 基本的な声の組み合わせは以下の通り(推測)
①井上・賀喜 ②伊藤・岩本 ③池田・田村
この③の2人、一見「混ぜるな危険」ぽい2人の声の重なりが意外と違和感なかったです。実は相性がめちゃくちゃいいのか、それとも特徴を打ち消し合っているのか、はたまた機械のちからによるものなのか…。田村さん本人も気にしていました。

2番の「星の~」あそこ私と瑛紗なんだけど(2番サビ終わりの「星の煌めきか?」)、RECした時、大丈夫かなって自分で不安になっちゃって。
かっきーと和が言ってるパートもあるから(1番サビ終わりの「あの光は何?」)、2人とも声が通るというか、歌も上手だし。
逆に私と瑛紗ってどちらかというと、自分で言うのもアレですけど、かわいらしい方の声してるから、どんな感じになるのかが全然想像つかなくて。
でも実際完成したのを聴いたらめちゃめちゃいい感じになっててよかった~って思った。

2024年7月31日のぎおび(田村真佑)より 一部補足

 でもこの2人って「ぶんぶくちゃがま」でも「懐かない仔猫」でも一緒にやっているので、合うのかもしれません。

■細かすぎて伝わらない注目ポイント
 イヤホンで音量を上げて聴きます。
①イントロ後の「星の配置 知りたかった古い天体図」の「天体図」
 →誰か一人だけアクセントを付けたように「ん」の音がはっきり聴こえます。誰の声だろう。
②1番Bメロ「(地球の)愛の誕生を…」の「地球の」
 →岩本蓮加さんの鼻にかかった「の」の抜け方。「ちきゅうのーn」みたいな。
 「涙の滑り台」ほどではないにしても、特徴的な歌い方を味わうことができます。

■歌詞
 主題歌ということで少し「ATRI」に寄せてるような気がしないでもないけど、オープニング映像を見るとむしろ「ATRI」側が寄せてきているようにも感じる。キャッチコピーは「沈みゆく世界で、君を見つけた。」。原因不明の海面上昇により、地表の多くが海に沈んだ近未来が舞台の物語とのことで、特にこのために作られた歌詞というわけでもなさそう。

これから未来がどうなるか誰にもわからないけれど
それでもどこかにいつも光が見えてたよ
それは遠い宇宙からの希望のような星の輝き
何を語っているのか
夜明けまでは夢よ醒めるな!

「あの光」より

 乃木坂46の楽曲タイトルで見覚えがあるようなワードがたくさん見えますが、こういうぼんやりとした「ぽい」ワードを繋ぎ合わせた感じだと、どんなタイアップにも対応できそう。何を語られているのかはっきりとはよく分からないし、聞き手の想像力次第になってくるけど、抽象的に希望とか未来を語るのって乃木坂っぽいなと思ったり。

■アニメといえば配信中の『トラペジウム』コラボのことを思い出しました。

 井上和さんと賀喜遥香さんがアニメ制作の現場を訪問するというものでした。勝手なイメージですが、賀喜さんは芸能に対する執着をあまり感じないし、結構本気で未だにアニメーターになりたいと思っているんじゃないかなと思うので、ぜひ二度目の夢を見てもらいたいです。

 おやすみなさい。


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