「チャンスは平等」について
こんばんは。
「チャンスは平等」
・35thシングル表題曲
・センターは山下美月
・作曲は中村泰輔さん
中村泰輔さん表題きたーと思ったら、ちょっと肩透かしでした。
レトロ感というか、少し前の時代感が漂う曲はもう食傷気味です。「やさしいだけなら」や「涙の滑り台」、「スタイリッシュ」などなどもう少し抑えてほしいと思います。さらにディスコソングという枠組みでいえば「全部 夢のまま」を超える曲はなかなか現れないでしょうし、なぜこれで勝負をかけようとしたのか不思議な采配です。
作曲が信頼する中村さんということで多少贔屓目に聴いている可能性はありますが、耳慣れてきたので曲自体は嫌いじゃないというか結構好きですね。振り付けもファンである立場で見れば、ただただかわいいので別に問題ないです。この曲に関しては歌詞もあまり気になりません。自分がセンターや3期生に特別な思い入れがないからかなと思います。
敢えて気に入らない点を挙げるとするなら、一点目はタイトルがカッコ悪いこと。「チャンスというのは平等だぜ!」の方がまだましかもしれない。二点目は、サビの「チャンスはびょーおどーお」という音の乗せ方がカッコ悪いこと。
とまぁ個人的な好みについてはそんなところですが、諸々の事情を鑑みると、まぁファン受けも一般受けも良くないだろうなというのは、残念ながら容易に想像がつきます。
とにかく思うのは、「演出が下手すぎる」ということですかね。コンサートのセトリやステージングという単なる舞台演出という意味ではなくて、新曲を初披露するまでの道程すべてにおいて、ということです。エンタメの会社として最もプロフェッショナルを感じさせてほしい部分なのですが、どうしたって最もヘイトを集めやすい条件を揃えているとしか思えないのが、本当に謎です。
『乃木坂工事中』での選抜発表以来、初披露の時まで一つ一つ舞台は整えられていきます。
・卒業する山下美月センター
・3期生全員選抜
・バースデーライブ4日間
・本編最後の山下スピーチ
・最終日のアンコール一発目でサプライズ披露
ファンは期待し、予想します。卒業ソング。3期生の特別感が湧き出てくるような楽曲。エモい旅立ちの歌かな、それともセンターのカラーを考えると明るく華々しく去っていく感じもありかな。アンコール一発目だし盛り上がっていけるような曲かな。バスラを4日間盛大に行ってきて、乃木坂46の歴史の偉大さを深く感じたタイミング。
そんな中でこの曲調が来て、緩めのディスコサウンドに乗せてメンバーが身体を揺らしてサタデーナイトフィーバーし始めたら、そりゃズコーってなりますよ。現場にはいなかったので分からないですけど、さすがに客席も動揺したのではないかと思います。
例えるならこんな感じでしょうか。
始球式という舞台を整えてもらって、バッターも空振りする気満々で、マウンドに立って、おおきく振りかぶって、、、二塁に向けて投球みたいな。
偉い人たちが、どういう受け方を想像していたのか想像がつきません。
・山下美月スピーチ抜粋
確かに「世の中は平等ではない一方、乃木坂46は平等である(あってほしい)」と言っているので、新曲への当てつけのようにコメントをしている訳ではないというのは分かります。ただ、こうして文字で読んでいるからそう思うだけであって、あの高揚した場でスピーチだけを聴いていたら「平等って言葉は存在しないんだ」などの言葉が頭に残ってしまうような気がします。その印象で新曲を聴いたら、「言ってること違くない?」ってなってしまうのも無理ないと思います。
サプライズではなくなってしまいますが、こういうコメントも後じゃなくて披露する前にさらっと言っておくだけで心の準備ができますし、「意外な曲調かもしれないですけど、あんまりしんみり卒業したくないとも思っていて~」とか言わせておけば、ハードルはかなり下がると思います。まぁメンバーには本音を喋ってほしいので、台本化してしまうのは良くないと思いますが…。
29th「Actually…」の時も同じでしたけど、何でこの曲で、このセンターで、このタイミング、この場なんだろうって。条件の一つだけでもずらしてくれれば、許容できる範囲がかなり変わるのにと思ってしまいますね。
結局愚痴ばかりになってしまいました。反省しています。
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