「路面電車の街」について

 こんばんは。

「路面電車の街」
・24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」のカップリング
・メンバーは齋藤飛鳥・堀未央奈・山下美月
・作曲は杉山勝彦さん

 歌詞になんとなく自分に近しいものを感じるということがあって、ずっと気になる楽曲であり続けています。路面電車の走る街で育って、高校卒業と同時に離れて、そして今戻ってきているという人生です。ただ、勝手な夢を追いかけて故郷に背中を向けるようなドラマチックな人生ではありませんし、通学に路面電車を使っていた訳でもないので、乗った回数自体はそれほどでもないです。でも生活風景としては常に路面電車がありましたし、なかなか郷愁をそそる存在ではありますね。

 MVは山岸聖太監督によるドラマですが、使われている電車が路面電車じゃないのが少し残念です。なぜかMV撮影直前に歌詞が確定することも多いらしいので、どれだけ準備できたのかはわかりませんし、仕方なかったのかもしれません。調べてみたら路面電車って関東近郊にはほとんど走ってないんですね。荒川線とかでは故郷って感じがしないし、いや、というかそもそも路面電車が走っているのはMVみたいな田舎の風景ではないんですよね。田舎だと路面である必要性がない。

 歌詞に加えてメロディもとても好きです。最初は杉山勝彦さん作曲とは思いませんでした。歌詞通りに懐かしさを感じられるようなミディアムバラードですが、「やさしいだけなら」とか「やさしさなら間に合ってる」みたいな昭和歌謡っぽさは無く、その辺の塩梅が自分好みで聴き心地が良いです。

 ユニットのメンバーは、たぶん1期2期3期から当時のエース級を一人ずつ持ってきたのでしょうが、当時はまだ飛鳥さんと山下さんもそんなに仲良くなっていないと思いますし、特にまとまりは感じないですね。
 山下さんは歌声がアニメすぎて気になることがままありますが、この曲に関しては抑えめで結構好きです。「そのままにしてくれてた西陽が差す僕の部屋」のところとか。

 ただこの曲の中で一番好きなのは、Cメロ後にブレイクを挟んでからの大サビ。

路面電車は今日もまた街の中を走り
人の想い運び続けてる日常的な風景

 特に飛鳥さんソロの「走り」の部分ですね。歌いながら次第に笑顔に変わっていってるんじゃないかなという様子が伝わってきます。映像が見えてくる。考えてみたら、笑顔で歌っている声って音源ではあまり聴いたことないかも。ライブとかならあるとは思いますが。本当に何度でも繰り返し聴きたくなる声で、飛鳥さんのあらゆる歌声の中でこの曲の歌声が一番好きです。ありがとうございます。


 余談ですが、路面電車といえば掛橋沙耶香さんがCMで乗っていました。岡山も路面電車走っているんですね。

ガタゴト

 余談の余談ですが、賀喜遥香さんがいつかののぎおびで「お掛橋沙耶香」って呼んでたのが面白かったです。

 それではおやすみなさい。

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