「「じゃあね」が切ない」について
曲のタイトルを普通のカギカッコにしてしまった弊害がこういうところに表れますが、仕方ないです。特にこだわりはありません。
「「じゃあね」が切ない」
・35thシングル「チャンスは平等」のカップリング曲
・メンバーは5期生、センターは五百城茉央
・作曲はYuya Fujinakaさん
初めましての作曲家さんでした。初めまして。
■曲調の話
なかなかドラマティックというか、期別曲でやるには珍しいタイプの楽曲だと思います。期別曲って盛り上がる曲か、かわいい曲か、エモい曲に大別されるイメージがありますし、こういう「聴かせる」曲調だと、全体ライブなどでの使いどころは結構難しいんじゃないかなと思います。あとは、年月を経てエモさの付加価値がついていくパターンもありますね。卒業生が増えるたびに価値が高まっていく「思い出ファースト」とか、全然嬉しくない価値のつき方をしている「図書室の君へ」とか。
でもよく考えたら5期生曲って「心にもないこと」にしろ「考えないようにする」にしろ、どれも曲で聴かせにきてるなって感じるような気もしてきました。そもそも歌が上手なメンバーが多いし、「絶望の一秒前」で登場した彼女たちですから、元からそういう存在として位置づけられているのかも。
■MVの話
今はまだ公開されていませんが、ラジオや配信での発言からするとMVも制作される予定らしいです。CDの特典映像としても収録されなくなったし、監督に歌詞が伝わっていない状態で作られても困るので、今後はそういう方針でいいような気がしますね。クオリティ重視でお願いします。ニュースとかで流すために表題曲だけは先に必要かもしれませんが、初オンエア、発売、MV公開、ライブ披露みたいな四段階ロケットで楽曲の人気も上げていければ理想的じゃないでしょうか。
■歌詞の話
最初に聴いたときから、これ「別れ際、もっと好きになる」じゃんと思っていました。もう9年近く前の曲なんですね…。
別れをテーマに作ったら大抵こうなるのかもしれないとも思いましたが、恋人との別れ話とか、旅立ちを伴う別離ではなく、連続する日常におけるほんのつかの間の別れを描いています。「また明日も会えるのに」という別れの歌は、そう多い訳ではないと思います。
そのうえで「じゃあね」「切ない」「また明日会える」など共通の歌詞を使用しているので、勝手にアンサーソングとみなすことにします。アンサーソングというか、同じシチュエーションを男女両面から描いているというべきか。
「別れ際、もっと好きになる」は女性目線です。
「「じゃあね」が切ない」は男性目線です。
男性目線ということは、オムさんの歌ということになります。ただ、オムさんが学生街の色褪せた喫茶店でホットケーキを食べているシーンはイメージしづらいので、仮説は証明されませんでした。残念。
そんなわけで、MV公開を楽しみに待っています。おやすみなさい。
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