「釣り堀」について

 最近『恋は光』という映画を観ました。

「釣り堀」
・14thシングル「ハルジオンが咲く頃」のカップリング
・西野七瀬ソロ曲

 映画『恋は光』は、西野七瀬さんが主人公の幼馴染役として出演している作品ですが、そこで川釣りをしている場面があったので「釣り堀」のことを思い出しました。
 とにかく西野さん演じる北代がかわいすぎる。作品全体としては、個人的には余計だなと感じる部分もあったりしたのですが、こと北代というキャラクターに関して言えば完璧でした。西野さんに少しでも興味がある人には観てほしい映画です。主人公と二人で、日常的なことのように釣りに出かけるシーンが描かれているのですが、大学生の女の子が完全装備で鮎釣りをしている姿は異様で、でも似合っていて、何とも言えないよい雰囲気でした。二人の関係性を示すシーンとしても作品の中で際立っていたと思います。

 さて、「釣り堀」は西野七瀬さんのソロ曲の中でも特に好きな曲です。バラードがよく似合う声だなと思いますし、歌詞も好きです。というかソロ曲異常に多いですよね。確かにずっと聴いていたくなる魅力的な声をしていますが、それ以上に特別な存在だったということだと思います。今はもう卒業生にリソースを割くのに精一杯という感じでフロントクラスでもソロ曲が割り当てられることは無くなってしまいましたね。ソロで聴きたい歌声を持った人は何人かいますけど。
 8thバスラでは伊藤純奈さんが歌っていました。歌い出しは緊張の面持ちでしたが、流れに乗ってからは安定感のあるさすがの歌唱力でした。

 歌詞は、恋愛を釣りに、相手を魚に例えたような歌です。
 好きな箇所はやっぱりここですね。

魚たちにだって事情があるのかも
気が向いたら私のこと構ってくれるでしょう

 相手にも事情があるのかもって考えられるのは素晴らしいことです。ちょっと機嫌悪そうとかしんどそうとか思っても直接は声をかけずに、事情があるのかもって察して、適度な距離を保てるのが理想的だと思います。
 それと、がんばれがんばれじゃなくて、サボってみようの方がやっぱり好きです。

 あまり覚えていなかったのでこれを機にMVを改めて見直してみたんですが、何だか観ていると不安になってくる映像でした。できるだけ歌詞に忠実なストーリー、そしてサビで急に歌い出すというのはよくある構成ではあります。ただ、言い方悪くて申し訳ないのですが、あまりMVを撮りなれていない方なのかなと思ったりしました。
 ほぼ歌詞通りの映像なのかなと思っていたら、急に出てくる異様なおにぎりだったり、向かいの客に「食べますか?」って訊いたり、ラストに壊れた傘を持って踊りだしたり、エキセントリックな女に成り代わってしまいます。二番の間にどうやら心情に変化があってキャラクターが変わったのは理解できますが、なぜか観ていると心がざわざわします。
 そもそも「いつもの椅子に座って」というくらいの頻度で釣り堀にやって来る若い女は元々エキセントリックですが。

 ふぇーっ、ふぇーっ、ふぇーっ。


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