「まだ若い君へ」について
こんばんは。
乃木坂46の5期生が出演している『新・乃木坂スター誕生』『超・乃木坂スター誕生』はこれまでほとんど見たことがなかったんですけれども、今回別件でhuluに加入したこともあって、全部ではないですが見てみました。そうしたら、「まだ若い君へ」というオリジナルソングに自分でも驚くほど感動してしまったので今感想を書いています。
「まだ若い君へ」
・オズワルド畠中さん作詞作曲
・『新・乃木坂スター誕生!』の第32回(日テレだと2022年11月29日)で披露
・五百城茉央&奥田いろはのフォークデュオ「カフェオーレ」が歌唱
・こちらのリンクは畠中さんの弾き語りです。アレンジ前と思われますので、放送のものとは若干違います。
TV尺というのもあってか2分半ほどの短めの曲です。「A-B-サビ-A-B-サビ-C-落ちサビ-サビ」みたいないわゆるJ-POP的な構造をしていないので、最初に聴いたときは少し戸惑う部分もあったのですが、それぞれのブロックが単独できれいなメロディをしているので、それで十分という気もします。後半の「音もにおいもその全てが」の部分が特に秀逸。
・曲前の畠中さんのコメント
「5期生がこれからいろいろなことを経験していく上で、嫌なことがあったとしても、それすらも自分のプラスのものにしてほしいというか、それでどんどん自分というものをつくり上げていってほしい。そういう気持ちを歌詞に込めたんですよ」
・歌詞
本当に優しさに溢れた曲で、ひな壇で聴いているメンバー、菅原咲月さんらが涙を流していました。調べたら2023年に行われた『超・乃木坂スター誕生!LIVE』でもパフォーマンスされたようで、そちらは見ていないのですが、普通に乃木坂46の楽曲として採用して音源化してほしいくらいです。歌っている二人の声もまた優しい。
感動したのはやはりその歌詞です。なかなか言葉で説明しづらいのですが、自分の信念だったり価値観だったりにガッチリ嵌ってしまったという感じで、自分が誰かに言ってあげたい、誰かに言ってほしい言葉がそこにありました。最後の「いつか途中で光る事をやめてしまってもいいよ」というのが最たるもので、諦めること・逃げることを肯定してくれる、がんばりすぎなくていいというメッセージが響きます。
それから距離感。「君」に対しての歌ではあるけど、「君」に対してあれこれ言うわけではない。全ての人が優しくありますようにという祈りであり、全ての雨が糧になりますようにという祈りである。それ以上でも以下でもなく、「君」に何かを強いることはない、まさに「見守っている」という距離感がちょうどよいと思います。慎ましいというか、押しつけがましさがない。
そんな中でもただ一つだけお願いしているのは「君が君でいる事だけはやめないでおくれ」。冒頭の歌詞と照らし合わせると、「君が君でいる事」というのは「息をする事」でもあると思います。君らしくいてほしいとも言っていない。自分らしさに悩む必要もない。ただ、そこにいてくれればいい。ただ、生きていてくれればいい。
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