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SNSで出会った人たち

学生〜社会人のはじめ頃まで、男女問わずSNSで色々な人たちと会ってきた。

その中でやはり興味深かったのはビジネスや宗教系の人たちだ。

最初に断りを入れておくが、ビジネスや宗教そのものはに対しては、人に迷惑をかけなければ全くマイナスイメージはない。

ただ、どれも似たような常套句があったり、パターンがあるというのがとても興味深いためつい深掘りしたくなってしまう。





私はやたらとビジネスや宗教系の人と出会うことが多く、初めてそうした人と出会ったのは確か高校生の頃。


これはSNSではなく、学校帰りに駅に向かって歩いていたときだ。
自転車を押すお姉さんから、たしか「この辺で美味しいお店ありますか」といったような声かけをされたのだ。


今となっては誘いの常套句であるこの言葉、当時はまだあまりなかったと思うが、見知らぬ人と話すのが好きだったのでそのまま道端でしばらく会話を交わした。



それから、LINEを交換して後日ファミレスに行くことになった。

高校生ではあったが、直感的に「勧誘かな」とは思っていたので身構えて行くと、自転車のお姉さんともう一人のお姉さんが。

なんの話をしたか覚えていないが、やたら明るくいい人たちの彼女たちは最終的にゴスペルの話やフットサルの話をされて誘われていた気がする。

勧誘あるあるの一つ「ゴスペル、フットサル」。


それから特に理由もなく、お姉さんとは連絡をとることがなくなった。
(数年後、たまたま進学した大学のキャンパスで再会を果たす)




SNSで初めて勧誘されたのはTinderをはじめてしばらくしてから。やたら美人なお姉さんを発見したのだ。




興味本位でLikeを押すと程なくして可愛らしい絵文字がたくさんのやたらとテンションの高い返信がくる。



美人、テンションが高いということで自分の警戒心は勝手に上がっていたのだが、怪しい人であればあるほど会いたくなるのが人の性。


テンションの高い誘いに乗ってイタリアンビュッフェに行くことになった。



そのお姉さんは実際に会ってもほんとうに美人で天真爛漫。
話もうまくて、私の根暗な話をオーバーリアクションで聞き続けてくれ、やたら褒められた。



後日、LINEで「チーズケーキ好き^_^?」と連絡がきた。

チーズケーキが何に繋がるかわからないけどこれは絶対勧誘だ…と思いながら、

「チーズケーキ好きです^_^!!!」
と返信。




とうとう、お姉さんの友人の家にお邪魔することになった。
ワクワクマックスである。



都心の一頭地にあるお洒落な友人宅にお邪魔すると、すでに数人のお客さんたちがテーブルに座って美容液などを試していた。



顔にパックをしたまま笑顔で「こんにちはー!^_^」と迎えてくれる友人達。



お姉さんは、「この子が話してた○○ちゃん。めちゃいい子でしょー!!」と友人達に紹介してくれる。


私はチーズケーキを作りに行くという体で呼ばれたので、そのミッションを果たすのみ。



おそらくお姉さんのビジネスの商品である美容液を試していた人たちと、これもおそらくビジネスの商品である材料や鍋などを使ってチーズケーキを作った。



この家にいる人たちは全員テンションが高い。

「今度みんなでバリ島に行くんだけど、○○ちゃんも一緒に行こうよ!」
「えー!絶対楽しそう!いこいこ!!」



勧誘あるあるワードであるバリ島がしっかり登場。私もバリ島にそんな軽く行ける人生がよかったよ。ビジネスに参加すると簡単に行けるよ、みたいなことなんだろうけど。




丁寧に断り、味はちゃんと美味しいチーズケーキを食べて無事解放された。




それから、1ヶ月に1回ほど、フットサル・BBQ・人狼ゲームなどのお誘いをされ続けていたが一度も参加せずフェードアウトしてしまった。

美人のお姉さん元気かな。





もう一人印象的だった人は、これもTinderで出会った男の子。



こちらも世間でイケメンとされるような整った顔立ちで、とても私と連絡をとるようには見えなかった。




他愛のない普通の連絡をしていて、ご飯に行こうとか電話しようとか色々言われていたが、しばらくして「ビジネスに興味はあるか」とストレートな質問を受けた。

ビジネスには興味がないがビジネスをしている人に興味はあるので「興味がある」と返信。



詳細を話したいから喫茶店にきてくれと新宿の喫茶店に呼び出された。



一通りの世間話を済ませると、早速ビジネスの話になった。

残念ながら内容は全く覚えていないのだが、
「モデル仲間の友人達が伊勢丹にいるからここに呼んでもいいか」と聞かれ、香ばしいことになりそうだと思ったので承諾。


数分後、長身のモデル風の男性3人くらいが到着してみんなでお茶をした。


何でも、ビジネスによってみんな羽振りが良くなり、毎日タクシー移動になったり伊勢丹で買い物をしたりするようになったのだという。


美味しいお話ですね。

最後は彼の"ボス"と会う日を取り決め、「ボスはいい人だけどバックれとかマジで許さない人だから」と言われ、解散後そのままLINEをブロックしてしまった。


"ボス"、どんな人だったのかなあ。




最近はそういう人たちと関わる機会がめっきり減ってしまって、ありがたいような、寂しいような。

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