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ベイブレードX レギュレーション第5版(2024.7.1~)について

2024年7月1日から、ベイブレードX公式レギュレーション第5版に移行します。
今回は変更点で気になるところを取り上げたいと思います。

ざっくり概要

変更点・追記点は大きく以下の4点です。
①マーキング領域の明記
②手渡しベイチェックの廃止
③ワイドスタジアムに対応
④リバースについて明記

この中で特に気になるのは①②です。
以下で取り上げていきます

マーキング領域について

マーキングについて、ベイチューブ動画等で周知されていた領域などが明記されたのがありがたいですね。
ブレードの裏面について、ブレードのカシメ(ネジ)へのマーキングが公式で許可されました。
個人での問い合わせをした人、実際にG1等でベイチェックをクリアした人しか分からなかった範囲の塗装です。
これにより、カシメとラチェットで合わせてマーキングも公式でできるようになりました。
自分は「これ通るかな・・・?」と恐る恐るやっていたので、こうして許可が出たのは一安心ですね。
今後はカシメに合わせてマーキングすればまず大丈夫そうです。

手渡しベイチェックの廃止

今までのベイチェックでは、お互いのベイをバラしてチェックができていました。
しかし第5版では、「⑦対戦者同士が相手にはベイを渡さずにお互いのベイの表裏を見せ合い、確認します。」と改訂されています。
僕は「かなり性善説的な改訂」=「プレイヤーが不正をしない前提の改訂」だなと思いました。
また、これにより「不正しやすいのでは?」と疑念を持ちました。

実は、ベイブレードでは不正パーツや不正加工品を使う方がいます。
それも少なくない数の方です。
先日のG1仙台でも、不正加工品と思われるビットの使用者がパーツの交換を迫られていました。
ただし、ジャッジのベイチェックをすり抜け、互いのベイチェック時に発覚したものでした。
ジャッジは全パーツの「こうあるべき」を把握しているわけではなく、熟練のプレイヤーでないと見抜くのは難しいです。

今後、ベイチェックはジャッジがおこないます。
ここで不正が暴かれなければ、対戦者同士のベイチェックで見抜くことはほぼ難しいでしょう。
ジャッジがすべての個体を知り尽くし不正を暴ければ問題ありませんが、そういうわけにはいきません。
大型大会のジャッジの甘さを知っている方なら理解できるのではないでしょうか。
ここで「不正しやすいのでは?」という疑念を持ちました。

どういった意図で「対戦者同士が相手にはベイを渡さずに」ベイチェックするように改訂したのかはわかりません。
なにかトラブルがあったのだろうと推察はできますが、真相は闇の中です。
しかしながら、この改訂で不正しやすくなるのは事実です。
ビットの加工を始め、果てにはブレードの自家鋳造など、一目ではわからない工作はたくさんあります。
こういった不正を暴けるのが互いに交換する形でのベイチェックでしたが、はたして今後、ジャッジのベイチェックは有効に機能するのでしょうか。

今後について

ワイドスタジアムへの対応など、ベイブレードXが面白くなりそうな改訂も盛り込まれていましたが、一番の懸念はベイチェックです。
もちろん不正を働く人が一番悪いのですが、それを通す事態になるのは不正の温床になってしまうでしょう。
ただでさえ現状でも怪しいパーツが蔓延る中、健全な運営はできるのでしょうか。

以前取り上げたブレーダーズジャッジ制度でも、ベイチェック自体は運営の方がやる形をとっていました。
厳密・厳正なベイチェック体制が敷かれることを切に望んでいます。

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